今回は
- 楽天SCHDの初分配金
について個人的に思うことを話していきたいと思います。
それではやっていきましょう!
一応SCHDの関連記事を載せておきます。
楽天SCHD 初分配金
楽天SCHDの初分配金
とりあえずこの分配金がいくらだったかと言うと、
権利落ち時の基準価額(分配金控除後)
- 10,000口:10,595円
分配金
- 10,000口:85円(外国課税の10%を戻すと94.4円)
分配利回り
- 3.21%(外国課税の10%を戻すと3.56%)
外国課税10%を引く前で考えると本家のSCHDとほぼ同程度の分配金を出しています。
多いと思ったか少ないと思ったかは人それぞれですが、想定の範囲内かなと個人的には思います。
では、何が物議を醸したのか?
楽天SCHDの分配金で混乱?
2月の相場は荒れていました。
SCHDは比較的安定感のある値動きでしたが、為替が円高に向かって評価額が下がった人がたくさんいたように思います。
S&P500やオルカンでも為替には振り回されているので、起こっていることは同じですね。
しかし、楽天SCHDは最初上がっていた時に購入して含み損を抱えている人も少なくなかったようです。
その結果、今回の初分配金が特別分配金(元本払戻金)になっている人がたくさんいたようです。
ここの理解ができていない人が多くて、
『最初の分配金はみんな特別分配金だった。』と思っている人もいました。
しかし、そういうわけではないです。
投資信託の分配金は配当金だけではない
投資信託は配当金=分配金ということにはならないです。
投資信託の資産には売買損益や配当金など運用して増えたり減ったりする資産が含まれています。
基準価額はそれら全てが反映された金額になっているわけですね。
そしてそこから分配金が支払われます。(これが投資信託の純資産額から分配金が支払われるということ)
その結果、分配金が払い出されることで基準価額が減るわけです。
また、SCHDはそんなに頻繁に銘柄を売買するようなものではありません。
なので基本的には配当金が出ていると言うイメージでも合っているのかもしれません(明確なことは言えませんが…)
楽天SCHDの分配金の支払われ方は健全
今回もそうやって分配金支払われたわけですが、SCHDの分配利回りとほぼ同程度の分配金が支払われました。
つまり、基準価額に含まれていた配当金額分を払い出したと言うことができます。
これは健全だと思います。
しかし、人によっては普通分配金になっていたり、特別分配金になっていたりします。
それは単純に含み益があったか?含み損があったか?という違いです。
含み益の人は普通分配金になっているはずですし、含み損の人は特別分配金になっているはずです。
結局は買ったタイミングでこの辺りは変わっていきます。
今回いきなり特別分配金だからダメな投資信託なのか?というとそうではなく、購入タイミングが少し基準価額が高いタイミングだったから結果的に特別分配になっただけです。
実際、この投資信託やSBI版SCHDは米国の高配当ETFであるSCHDに投資をしているだけの投資信託です。
なので、SCHDというETFを良いと思って購入しているのであれば何も問題はないので安心して投資を続けて良いでしょう。
NISAで購入することによる弊害
ただし、NISAで購入するのであれば知っておく必要があることがあります。
それは特別分配金が出た時のことです。
上の分配金の説明をまとめると、
『配当金や売買損益を含めた基準価額(投資信託の純資産)から払い出す』
これが分配金です。
つまり、一部売却しているのと同じ状況なのですが、含み損の時に払い出される特別分配金は損失確定のようなものです。
ということは税金がかからない。ということです。
NISAの枠の中から勝手に売られているような状態ですね。
しかも枠は復活しない(多分)
さらに非課税の恩恵もない。
これは非常に非効率です。
SCHDは増配と高配当と値上がり益を全て狙って購入している人が多いと思います。
なので、今後もそれを信じて投資を続けられる人が購入すべきだと僕は考えています。
ちなみに僕は増配が続けられるような企業の集まりなら基準価額も上がっていくと思っています。
まとめ
楽天SCHDの初分配金は1万口85円
分配利回りは3.21%程度(外国課税10%を戻すと3.56%程度)
ほぼ本家SCHDと同じ分配利回り
↑から本家SCHDの分配金分を楽天SCHDは分配金として出していると考えられる
含み益の人は普通分配金、含み損の人は特別分配金になっている
特別分配金は投資信託の仕組み上仕方のないこと
NISAでは特別分配金は損失確定と同じなので非課税の恩恵が受けられない
NISAで勝手に一部売却されているような状態になるので不利
というわけで今回は投資信託のSCHDについてのお話でした。
この分配金の話はSBI版SCHDでも言えることですし、他の分配型の投資信託でも言えることです。
なので、大切なのはその投資信託は本当にあなたが納得して購入しているのかどうかが大切です。
僕はこのSCHDは本家SCHDと同じ程度の分配利回りなので僕は特に気にせず投資を続けていきたいと思います。
逆にもし分配金がもっと大きかったら多分僕は投資をやめていると思います笑
おそらくSBI版SCHDも同じように本家SCHDの分配利回りと同じくらいになると思っています(6月までわからないですが…)
NISAでの不利さは確かにありますが、分配金分しか出ないならあまり問題はないと思っています。
もちろん内部での自動再投資型が投資枠も消費せずに再投資ができるので最も有利ではありますが…
僕は取り崩しをうまくできる自信がないので笑
というわけで今と将来の生活を少しでも豊かにするために一緒にコツコツと資産形成を頑張っていきましょう!
ではまた!