この記事では
- SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)に投資をして思ったこと
- SBI欧州高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)に投資をして思ったこと
についてお話していきたいと思います。
全世界株式には投資をしていません。なのでこの二つに投資をした感想をお話しします。
その前にどんなファンドかわからな人は↓のリンクで簡単に解説しているので確認してみてね!
SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)
この投資信託について思うこと
まず、手数料はインデックスファンド並に低くて素晴らしいですが、これはアクティブファンドです。
そしてそのアクティブファンドらしさが出ている投資信託だと思います。
アクティブファンドらしさがある
アクティブファンドらしさが出ている理由の一つ目は銘柄数です。
当初は30銘柄程度の運用が想定されていました。
しかし、2024年8月30日現在では79銘柄での運用になっています。
二つ目は銘柄の内容です。
高配当に投資をするという点においては一貫性があります。
しかし、キャピタルゲインも狙うという目的もあります。
そのために配当利回りが極端に少ない半導体銘柄を組入比率上位に持ってくることもありました。
高配当と名乗っていますが、意外にも高配当だけにこだわっていないという点が見えます。
このようにまだ運用が始まってから1年も経っていませんが柔軟に方向性を変えています。
非常にアクティブファンド的な運用ですね。
今後も状況に応じて方向性を変えつつリターンを狙ってくれると思います。
こうした変化が好きな方にとってはいいファンドだと思いますが、インデックス投資のように決まったルールで運用を続けていきたい人にとってはあまり好きになれないファンドかもしれませんね。
リターンについて
リターンついては正直言って優れているというものではありませんでした。
市場平均と比べると分かりやすいですが、わずかに負けている…という結果です。
ただ、そこまで大きく差が開いているわけではなくて本当に少しの差です。
そういう意味では、自動再投資型のインデックス投資の方が効率が良いよね。っていう話になりますが、やはり配当金が欲しいという人にとって、この日本高配当株式ファンドは選ぶ価値のある投資信託だと思います。
とはいっても運用開始から一年も経っていないので、今後数年後にどうなっていくかは分かりません。
日本株は高配当株が人気な傾向がありますので、市場平均に勝つ可能性もあると僕は思っています。
- 市場平均にはわずかに敗北
- 現時点では高配当が好きな人にだけ向いている投資信託
分配金について
分配金は2024年4月と7月の2回出ています。
どちらも1万口で140円。
1月が運用が始まってすぐなので分配金がでませんでしたが、10月も140円の分配金が出ると考えると、年間420円。
分配利回りは想定通りの4%前後ということになりそうです。
十分に高配当ということができると思います。
また、分配金額についても予定通り出ているので心配することはないと思います。
あとは来年増配してくれるかに注目です。
分配金は想定通り4%前後と考えられる
日本高配当株式ファンドについて思ったこと
あくまでも現時点での感想です。(2024/09時点)
結論から言うと、高配当投資が好きな人以外は買う必要がないです。
もしくは年4回の分配金が欲しい人ですね。
リターンを求めるならインデックス投資でいいでしょう。
80銘柄近くにも分散しているとどうしてもインデックス投資に近い動きをします。
そうなってくるとアクティブファンドでなくても良いと考えられます。
確かに日本株の場合は高配当が強いと言うことも考えられますが、その保証は当然ありませんし、自動再投資のインデックス投資の方が効率が良い可能性を考えると、TOPIXとか日経平均連動の投資商品でOKと言えるでしょう。
なので、僕の個人的な感想としては高配当株が好きな人向け!以上!
というところですね。
ただ、まだ運用期間が短いので今後も追いかけていきたいと思います。
SBI欧州高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)
この投資信託について思うこと
やはり同じ名前を持つだけあって日本高配当株式ファンドとよく似ています。
これもアクティブ
こちらも30銘柄程度の運用かと思いきや、2024年8月30日時点では65銘柄での運用となっています。
そして、高配当株式にだけの運用ではなく、キャピタルゲインを狙っているのも見て取れます。
例えば、半導体関連大手のASMLやお金持ち御用達の自動車メーカーのフェラーリなども組入比率上位に入っていたりします。
これも運用期間が短い中、このような動きをしていることで、今後も柔軟にポートフォリを変えていくと考えられます。
リターンについて
ではこのアクティブファンドはどのくらいのリターンを叩き出しているかというと、
6ヶ月の運用では市場平均をわずかに上回っています。
とはいえ本当にわずかですし、偶然とも言えるレベルです。
なので、結果としては日本高配当ファンドと変わらないと思っていいでしょう。
欧州高配当株式ファンドは正直あまり評価が良くなったので、意外な結果でした。
とはいえ、2024年は円高方向に為替が動いています。
その結果、欧州高配当株式ファンドの成績は円建てではあまり良くありません。
海外資産への投資については為替が関係することは必ず頭に入れておく必要がありますね。
- 市場平均にはわずかに勝利
- 現時点では優良投資信託といえるかもしれないが、まだ運用期間が短いので注意
- 日本株と異なり為替差損に注意が必要
分配金について
分配金は3月は運用期間が短くて出ませんでしたが、
- 6月:1万口160円
- 9月:1万口140円
でした。
2月末からの運用なので1年分の分配金は出ないと考えられます。
12月に年内最後の分配金がでますが、おそらく140円かなと思っています。
このファンドの想定利回りは5.5%前後ですが、実際にその通りになるかは分かりません。
というのも、為替の動きがあるからです。
2024年6月時点は1ユーロ170円近くで、9月になると160円程度になりました。
円高になっているわけですから、円で受け取る分配金は結果的に少なくなってしまうというわけですね。
つまり円安でこの投資信託を買うと、円高になった時に評価額が下がるだけでなく分配金も下がってしまうという辛い状況になります。
高利回りのファンドですが、分配金に関しても為替に注意が必要ですね。
分配利回りは5.5%程度の想定だが、為替によっては前後する可能性あり
欧州高配当株式ファンドについて思ったこと
日本高配当株式ファンドと同じ感想です。
インデックス投資と大差がないので、年4回の分配金が欲しいというにとっては良いファンドでしょう。
ですが、そうでない人にとってはインデックス投資の方が自動再投資で税金的にも効率がいいでしょう。
まとめ
- リターンはインデックスファンドと大差無し
- 分配金は想定通り(日本株4%前後、欧州5.5%前後)
- 運用期間が短いから現時点でのリターンは運の要素が強い
- 欧州高配当株式(海外資産全般)は為替差損に注意
↓
高配当好きでなければインデックス投資でOK(現時点の感想)
というわけで今回は高配当株式ファンドについての進捗と感想をお話ししました。
結局インデックスファンドでOK!ってちょっと拍子抜けだったかもしれないですね..笑
とは言っても市場平均に近い成績を出しているのは凄いことですし、それを維持するか、もし超えることができれば最高ですよね!
高配当株式ファンドでインデックスに近い成績を出していけるならそれで十分だと思います。
現時点では高配当好きでなければインデックスファンドに投資をする方が無難かもしれませんが、個人的には嫌いなファンドではありません。
インデックスファンドの取り崩しが精神的に辛いと思う人はこういう分配金が出る低コストのファンドに投資をするのも良いと思います!
僕は前から言っていますが、投資は効率も大切だけど続けることはもっと大切です。
あと、『結論インデックス投資が素晴らしい!』となることが多くてつまらないかもしれませんが、インデックス投資以外の結論になる発信者は割と気をつけたほうがいいかもしれません。
10年以上連続でインデックスファンド以上のリターンを叩き出している証拠を出してくれるとかでようやく少し信じていいかな。。。というのが僕が思うところです笑
とにかくちゃんと資産を増やしたい方は長期・分散・低コストで投資を続けていきましょう!
というわけで、今と将来の生活を少しでも豊かにするために一緒にコツコツと資産形成頑張っていきましょう!
ではまた!