この記事では
- 時価総額が大きな銘柄はお金を増やしづらい理由
について解説していきたいと思います。
それではやっていきましょう!
時価総額が大きな銘柄はお金を増やしづらい理由
時価総額が大きい企業といえば日本株でいえばトヨタ自動車であったり、米国株であればアップルだったり代表的な大型企業があります。
他にも、ビットコインなどの暗号資産やゴールドなども時価総額が大きいとしてよく知られています。
実際の時価総額
具体的には
- ゴールドは約23兆ドル(推定)
- アップルは約3兆ドル
- ビットコインは約1.9兆ドル
- トヨタは約2,400億ドル
これは大体の数字です。日々の取引による値動きで変動します。
また、ゴールドはまだ採掘されていない分も含んでいますが、ビットコインは発行されていない分は含んでいません。
このくらい雑な数字ではあります。
とにかく時価総額が大きい銘柄というのはこのくらい規模が大きいものであるということを知っておいてください。
一方で、50億円(3500万ドル)程度の時価総額の銘柄も存在します。
ビットコインが100倍はほぼあり得ない
ビットコインが100倍になるということは時価総額は190兆ドルになるということです。
すごい大きな数字ですね。
もちろんビットコインに限った話ではなく、100倍になるとするならアップルだと300兆ドルですし、ゴールドだと2300兆ドルです。
しかし、世界の富というものは年々増えているものの限られています。
少し前の資料になりますが下の資料は2023年の世界の富が示されています。
左の3本のグラフが世界の富(2028年は予想)
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引用:https://web-assets.bcg.com/f9/a6/6979653b4ab2b225fb33b13ba3b6/jpr-240807-global-wealth-2024.pdf?utm_source=chatgpt.com
2023年は約477兆ドルが世界全体の富ということになっています。
現在はこれよりは増えていることはほぼ確実ではありますが、多く見積もっても600兆ドル以内には収まっていると考えられます。
それでも仮にビットコインが100倍になると仮定するなら世界の富の約3分の1がビットコインに集中するということになります。
ゴールドが100倍となると世界の富を大きく超えているのであり得ませんし、10倍でも世界の富の40%近くがゴールドに集中ということになるので難しそうです。
2028年でも世界の富は627兆ドルだと上の資料では予想されています。
そうであるならまだまだビットコインやアップル株の100倍は難しいでしょう。
ただしかなりの長期投資であるならば世界の富も増えていくはずなので100倍の可能性もあり得ると思います。
時価総額が小さな銘柄
ここまで読んでくれた方ならすでにわかると思いますが、時価総額の小さな銘柄であれば大きく上昇する可能性は比較的高いです。
時価総額50億円の銘柄が5000億円になるということを考えた場合、残り4950億円(約35億ドル)あればいいわけです。
世界の富と比べると微々たるものですね。
そもそも不動産や生活に必要なお金などさまざまさなものが世界の富には含まれます。
なので、極端に一つの資産に偏るということは現実的ではないです。
こうした時価総額の小さな銘柄なら100倍になったところで世界の富が集中するということはないので、比較的上昇しやすいということになります。
もちろんそれが割安銘柄であればなおさら上がりやすいということになると思います。
まとめ
- 時価総額が大きすぎる銘柄は急上昇しづらい(世界の富の量は限定的なため一つの銘柄に富が集中することは現実的ではない)
- 長期的には世界の富は増えているので長期的には時価総額の大きな銘柄も上昇していく可能性は高い
- 2023年の世界の富の合計は477兆
- 2028年は約628兆ドルが世界の富の合計(ボストンコンサルティンググループの予想)
- 2025年時点の世界の富の合計の推定は590兆ドル(by ChatGPT)
- 時価総額が小さな銘柄は世界の富と比べて微々たるものなので大きく上昇しても世界に大きな影響を与えない(上昇する可能性がある・現実的である)
今回は時価総額が極端に大きすぎると大きな成長は見込めないということについて解説しました。
結局はビットコインにしてもアップルにしてもエヌビディアにしても多くの人が注目していない時に買って持っておくというのが最も大きく増やす手段ということになります。
そして、現時点もアップルやエヌビディアのように大きく上昇する銘柄は世界のどこかに眠っていると考えられます。
それを見つけるのは非常に難しいことですが、おそらく今はそれほど目立たず、あまり大きくない時価総額の銘柄が成長していくのだろうと思います。
どうしても今話題の銘柄に注目してしまいがちですが、そうではない銘柄にも注目してみるのもいいかもしれませんね。
ただし、やはりそういう投資はリスクが高いものです。
自分のリスク許容度内でそういったリスクの高い投資にチャレンジするようにしましょう。
というわけで今と将来の生活を少しでも豊かにするために一緒にコツコツと資産形成を頑張っていきましょう!
ではまた!