この記事では
- バリュー株投資のメリット
について紹介していきたいと思います。
それではやっていきましょう!
バリュー株投資のメリット
バリュー株投資とは?
バリュー株投資とは株の価値を重視して行う投資で、割安な水準にある株に投資をする投資法です。
割安な株とは言っても、見方は人それぞれです。
よく使われるのはPERやPBRですが、今後の成長性や現在の状況、どのくらい先を見て投資をするか?などいろいろな視点を加味する必要があります。
今回はバリュー株投資のメリットについて解説するので、わかりやすく例を挙げる場合はPERで考えていきたいと思います。
メリット①回復する=上昇
もともと安い水準で株を購入するわけですから、適正価格に戻るということは買った時点よりも株価は上昇していることになります。
例えば、平均のPERの時点が適正価格とします。
そこで
- 購入時点のPERが7倍
- 平均PERが10倍
だとするとEPSが変わりなければ、PERが7倍から10倍になる(平均に戻る)ことで取得単価よりも『EPS×3』分だけ株価が上昇します。
つまり平均に戻るだけで利益を得られるということになります。
もちろん平均がその時点での適正価格かどうかは状況によるのでわかりませんので注意が必要です。
また、平均PERも計算する機関によって変わるのでどのくらいの時間軸で考えるかも重要です。
メリット②上がる時はかなり上がる
さっきは回復するだけでも利益を得られるというものです。
ですが、正直利益としてはそれほど大きくないです。
そういうケースが多いため利益を大きくするためには成長投資株だ!と言って勧める人も多いです。
ですが、バリュー株投資でも大きな上昇を狙うことはできます。
上の例に加えて最大PERも考えます。
- 購入時点のPERが7倍
- 平均PERが10倍
- 最大PERが14倍
だとします。
仮に再びPERが最大値である14倍まで何らかの材料で跳ね上がったとすると、株価は一気に2倍になることになります。
ただし、EPSが全く動かないということほぼあり得ないのでこういうケースでも2倍になるとは限りません。
※あくまで今はPERを参考にした割安感での一例です。
メリット③損しにくい
割安株を買うということは既に下がっている株を買うということです。
つまり残りの下げ幅が小さくなりやすいとも言えます。
これも上の例に加えて最小PERも考えていきます。
- 購入時のPERが7倍
- 最小PERが5倍
- 平均PERが10倍
- 最大PERが14倍
だとします。
この場合、購入時の7倍のPERから最小PERである5倍まで下がったとしても、『EPS×2』分の下落で抑えることができます。
もちろん下がると思って購入することはないと思います。
銘柄選別の時点で下がる可能性を少しでも低くするような選別ができるのであれば、バリュー株投資は比較的損しづらい投資法だと思います。
個人的にはこの損しづらいというのはかなり大きなメリットだと思っています。
ただし、当然ですが最小PERよりも低くなる可能性はあります。
また、それだけPERが下がっているということは何らかの不安材料がある場合もあります。
最悪の場合その企業が潰れてしまう可能性もあるので、十分に購入する企業について調べてから購入することが大切です。
バリュー株で儲かった最近の例
今となってはそれなりに適正価格になってきた日本株ですが、少し前までは日本株全体が割安株だ。なんて言われていました。
その結果、日経平均も2万円台から4万円前後まで上昇しましたね。
その中でもバフェットが購入した商社株は代表的ですね。
また、銀行株も割安感の強い銘柄でした。銀行株は今も日銀の利上げの波に乗れる銘柄ですね。
三菱UFJフィナンシャル・グループなどのメガバンクは4年ほどで3倍から4倍ほどになりました。
三菱商事などの総合商社も4年ほどで2倍から3倍ほどに増えました。
バリュー株は増えにくいという人も多いですが、実際に数年で2倍から4倍ほどに上がる銘柄は十分大きな上昇をしていると個人的には思います。
まとめ
- 株価が回復するだけで儲かる
- 株価が上昇すれば大きく儲かる可能性もある
- 損する可能性が比較的低い
※株価が下がっているのは何らかの理由がある場合が多いので調査は必要
今回はバリュー株投資はどういうメリットがあるのか?ということについて簡単に解説しました。
この記事ではあくまでもPERに注目をしましたが、PERが低いから確実に割安だとは言えません。
PERは期待度のようなものです。
それが下がるということは何らかの悪材料が出ている場合が多いからです。
特に大型株であれば機関投資家も監視していることでしょう。
なので下がっているなら下がっているなりの理由を購入前に見つける必要があります。
その理由次第で、『さすがに下がりすぎでは?』とか『妥当な下げだ。』とか『これはもう回復することもなさそう…』などなどいろんな見え方が出てくる思います。
とはいえ、ただ単に株式市場全体で下がっている場合は問題ないでしょう。
まぁそういうときは指数を買っても儲かるので、銘柄選びに慎重になるよりもスピードが大切だったりもします。
しかし、小型株の場合は機関投資家がほぼ注目しないのでチャンスが転がっている可能性は比較的高そうですね。
さて、個別株はリスクの高い投資です。
全ての人におすすめというものではありません。
労働収入以外で収入が欲しい人は高配当ETFや投資信託の方が向いているかもしれませんし、老後のために無難に資産を増やしたいという人はインデックス投資の方がいいでしょう。
個別株は投資信託などと比べると勉強したり調べたりとかなり時間がかかる投資です。
なので、あくまでも自分にあった投資をすることをオススメします!
というわけで、今と将来の生活を少しでも豊かにするために一緒にコツコツと資産形成を頑張っていきましょう!
ではまた!