この記事では、
上がり始めている米国株について、なぜ上がり始めているか?
また、金利と株価の本当の関係などについてお話しします。
そして今後の予想を話していきたいと思います。
米国株の上昇
インフレの沈静化
最近の米国のインフレ率は高止まりしています。
しかし、発表されるCPIなどの経済指標は少し数字が遅れている場合があります。
例えば住宅市場指数などは今後6ヶ月の見通しなども含まれているため、すぐにはCPIに含まれづらいです。
そして実際にCPIに含まれるのは数ヶ月先ということになります。
今回は住宅市場指数も悪い数字で、今後の住宅市場の見通し(客足や住宅の販売見込み)は悪いという結果だったので、住宅需要は低下し、インフレ率は下がることが見込まれます。
その結果、インフレ率は下がり、景気後退に近づいているという判断がされます。
ちなみに、この住宅市場指数の低下は金利が高くなっているために住宅ローンが高くなり、住宅を購入しづらくなっているためです。
インフレ率の低下
いき過ぎたインフレ率が低下するということは、金利をこれ以上引き上げる必要がないということを意味します。
金利は株式市場にとって非常に重要な要素です。
『金利が高くなると株価は下落し、金利が下がると株価は上がる』
シーソーのような関係性だと言われます。
つまり、インフレ率が低下しFRBが利上げを止めることになると株価は上昇し始めます。
ところで金利と株価のシーソーのような関係は本当なのでしょうか?
金利が下がると株価が上がるはウソ?
金利が下げられ始めると株価は下がる
引用(http://www.world401.com/data_yougo/usa_kinri_eikyou.html)
これは政策金利とS&P500種指数の関係です。
これを見ると米国株は金利が上がっている時も株価は上がっています。
金利が下げられ始めると株価は下がっています。
そして、注目すべきは金利が横ばいの時が最も株価が勢いをつけて上がっています。
金利が横ばいになりそうな年は来年2023年です。
そして、利下げが始まるときは注意をしましょう。
今回のようないき過ぎたインフレを抑える場合は別ですが、基本的に金利は
景気が良いときに利上げ
景気が悪いときに利下げ
なので、利上げされる景気が良い時に株価が上がるのは何もおかしいことではないんですね。
このようなことから金利は株価を大きく動かす要因ではありますが、必ずしも利上げが株価を下げて、利下げが株価を上げるとは限らないのです。
まとめ
・米国株はインフレの終焉が近づいてきていると判断され、株価が上昇を始めている
・インフレが収まるということは利上げも終わりに近づいているということ
・金利が上がると必ずしも株価も下がるとは限らない
・金利が下がるときも株価は上がるとは限らない
・金利が横ばいの時、株価は大きく上がっていることが多い
・来年金利が上がりも下がりもせず、維持され始めると株価が大きく上がることが多い
・景気が良すぎると利上げ、景気が悪すぎると利下げ
今回は株価と金利の関係と、米国のインフレと利上げがゴールに近づいているということについてお話ししました。
まだ実際には今後の利上げも残っていますし、未来は誰にもわからないので油断はできません。
ですが、相場環境は変化しますが、自分の信じた部分は変化させずに投資を続けていきたいですね!
これからも一緒に資産形成頑張っていきましょう!
ではまた!