今回はバンガード米国高配当株式ETF(VYM)についてのご紹介です。
- どんなETF?
- 価格は?
- 分配金は?
- 費用は?
- どんな銘柄?
- オススメできる?
- VYMだけでOK?
などの疑問に答えていきたいと思います。
バンガード米国高配当株式ETF『VYM』とは?
VYMはどんなETF?
バンガード米国高配当株式ETF『VYM』はその名の通りバンガード社が運用するETFです。
2006年に設定されました。
特徴は
- 高い配当金を出してくれる銘柄にまとめて投資
- 銘柄数は400銘柄に分散投資
- FTSEハイデ ィビデンド・イールド指数に連動
- 比較的下落に強い
- 値上がり益に期待ができる
以前紹介したSPYDやHDVよりはるかに多い数への分散でリスクヘッジもバッチリです。
特に今回のVYMの特徴で個人的に注目すべきと思うところは、400銘柄という分散と値上がり益です。
400銘柄の分散を勝手に管理してくれるのはとても嬉しいですね。
今の価格は?
VYMは安いETFとはいえません。
VYMの価格は約125ドル前後(2024/09時点)
100ドルを超えてくる分、SPYDなどと比べるとあまり購入しやすい水準ではありません。
2006年11月に設定されて以来、価格は大きく伸びています
それは、今後も価格上昇する期待も高いとも言えるかもしれません。
分配金は?
分配金はHDVやSPYDと比べても低いです。
VYMの分配利回りは約3%前後
しかし、増配が順調に行われているところが非常に魅力的です。
VYMの分配金履歴
2014年 | 1.908ドル |
---|---|
2015年 | 2.15ドル |
2016年 | 2.21ドル |
2017年 | 2.40ドル |
2018年 | 2.6492ドル |
2019年 | 2.8418ドル |
2020年 | 2.9061ドル |
2021年 | 3.0961ドル |
2022年 | 3.2518ドル |
2023年 | 3.478ドル |
着実に増えており、値上がり益も狙えるとなったらかなり期待ができます。
2022年も増配がしっかり行われました。
VYMは13期連続増配と2010年以降増配を続けてくれています。
費用はどのくらい?
VYMの経費率は高配当ETFの中でも非常に低くなっています。
- VYMの経費率:0.06%
- SPYDの経費率:0.07%
- HDVの経費率:0.08%
どれも安いですが、VYMが最も安くなっていますね。
そこまで気にするような差ではありませんが、経費率の低くできるというのは人気がある証拠なので選ぶ一つの目安にしてみても良いかもしれません。
どんなセクターに投資している?
VYMはどのようなセクターに投資をしているのでしょうか?
セクター 保有比率(2024/08/31時点)
- 金融 21.13%
- 資本財・サービス 12.67%
- ヘルスケア 11.79%
- 生活必需品 10.90%
- 情報技術 10.69%
- エネルギー 10.19%
- 一般消費財 9.68%
- 公益事業 6.90%
- 通信 4.01%
- 素材 2.03%
- 不動産 0.02%
タイミングによってセクター比率は変わります。
しかし、不動産や素材が極端に高い割合になると言うことは無さそうです。
VYMはそもそも400銘柄への分散をしているETFなので、個人的にはこれ以上他のETFと組み合わせる必要はないと思います。
どんな銘柄に投資している?
VYMに含まれる銘柄はどんなものがあるのでしょうか?
上位10銘柄を構成比率とともにご紹介します。(2024/08/31)
- ブロードコム 4.20%
- JPモルガン•チェース 3.66%
- エクソンモービル 3.00%
- P&G 2.30%
- ジョンソン&ジョンソン 2.27%
- ホーム•デポ 2.07%
- アッヴィ 1.97%
- ウォルマート 1.90%
- メルク 1.70%
- コカ・コーラ 1.60%
有名な銘柄が多く、日本でも馴染み深い企業が多いと思います。
ファイザーはコロナのワクチンで一躍有名になった印象があります。
また、連続増配をしている銘柄も多いです。
こうした銘柄が多いので、VYMの分配金が順調に増えていくということについても納得がいくと思います。
結局VYMってオススメ?
VYMはオススメできるETF?
今回紹介したバンガード米国高配当株式ETF(VYM)。
非常にオススメできるETFです。
増配もかなり順調です。
今年は値上がりは少し厳しかったですが、長期で見るとかなり順調に値上がりしています。
値上がりしていく分、分配利回りは悪く見えてしまいます。
しかし、値上がり増配とも期待ができるETFとして長期投資にはかなり向いていると思います。
個人的にはかなり好きなETFの一つです。
まさに金の卵を産むニワトリと言えるETFですね。
VYMだけ投資でもOK?
個人的にはVYMだけでもOKだと思っています。
VYMは400銘柄への投資と高配当ETFの中ではしっかり分散が効いています。
しかし、デメリットがないわけではありません。
まず、一つは分配金がそこまで高くないことです。
増配、値上がり益を期待するので短期的な投資には向いていません。
二つ目は価格が安くはないということです。
一口あたり100ドルを超えており、日本円にすると1万円を余裕で超えてきます。
投資信託の方が100円から買える分、VYMは購入しづらいと言えるでしょう。
また、分散投資をしていると言っても、VYMは米国株のみです。
なので、米国以外の国にも投資をしておいた方が分散投資としては優秀です。
どうしても不安な場合は全世界株式のインデックスなどと共に保有しておくのも良いかもしれませんね。
まとめ
- VYMはバンガード社が運用する米国高配当ETF
- 400銘柄に分散投資
- 値上がり益が期待できる
- 増配の期待ができる
- 2010年以降、13期連続増配中
- 経費率は0.06%
- 長期投資向きのETF
高配当銘柄のETFというのは似たような特徴がありがちです。
その中でも少しずつ異なるので、自分に合ったものを見つけて欲しいと思います。
個人的にはSPYDもHDVもVYMも非常に良いETFだと思っています。
投資信託を利用したインデックス投資は配当金を基本的にもらうことはできません。
配当をもらうためにこうした高配当ETFを利用してみるのも良いと思います。
インデックス投資は主に未来への投資ですが、配当目的の投資は現在のための投資とも言えます。
裏を返すと今配当金が必要がないのであればインデックス投資に注ぐというのも一つの手ですね。
とはいえ、今の生活を豊かにするために高配当ETFに投資をしてみるのも良いかもしれませんね。
将来のためにも今のためにもコツコツ投資をして、共に資産形成を頑張っていきましょう!
ではまた!