この記事では
- 10月の消費者物価指数の結果は?
- これからの利上げはどうなる?
- 今後の株価の動きは?
などについてお話ししていきたいと思います。
10月の米国消費者物価指数の結果は?(11月10日発表)
消費者物価指数(CPI)の結果
まずは10月のCPIの結果から見ていきましょう。
10月結果 | 予想 | 9月結果 | |
総合 | 7.7% | 8.0% | 8.2% |
コア(食品・エネルギー除く) | 6.3% | 6.5% | 6.6% |
そのような印象を受けるでしょうか?
まず、結果は9月のCPIを下回っています。
インフレが抑制されてきている様子が窺えます。
そして、市場参加者の予想も下回っています。
市場参加者もインフレは抑えられると予想をしていたようですが、想像を超えてインフレが抑えられていたようです。
では、次はCPI(総合)の推移を見てみましょう。
参考(https://jp.investing.com/economic-calendar/cpi-733)
1年間のCPIの推移です。
7月20日に発表された6月のCPIが9.1%と最も高い数字になっていました。
しかし、それから4ヶ月間は全て右肩下がりで推移しています。
他の経済指標などからみてもインフレはピークアウトしたとの見方が強まっています。
現在は、インフレ退治が最優先でインフレが落ち着けばFRBの政策金利引き上げも落ち着き、株価にはプラスになる動きが強いです。
では金利はどのようになっていくのでしょうか?
今後の政策金利と株価の動きは?
12月の利上げはどうなる?
CPIの発表があるまでは12月の利上げは0.75%か0.5%のどちらかで市場参加者の予想はほぼ同等でした。
しかし、CPI発表後風向きが変わりました。
参考(https://www.cmegroup.com/ja/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html)
これは12月の利上げ予想です。
現在の金利が3.75%-4.00%です。
そして次回が4.25%-4.50%になるという予想をしている人が80.6%いるというグラフになります。(11月12日時点)
約8割の人が次回の利上げは0.5%に留まると予想をしており、利上げの圧力は弱まったと考えています。
このままの調子だと12月は0.5%の利上げですね。
ちなみにその後は2月、3月と0.25%ずつの利上げがあって、4.75%-5.00%で利上げが止まるという予想が強くなっています。
しかし、この予想はあまり当てにならないので気にしなくて大丈夫です。
今後の株価はどうなる?
今後の米国株は基本的に右肩上がりになると考えられます。
理由は金利の引き上げが終わりに向かう、そして終わると考えられるからです。
しかし、同時に円高ドル安に為替は動いていくことが予想されます。
つまり、株価は上昇するものの、ドル資産である米国株の価値はあまり上がったように感じないでしょう。
今回の円安ドル高における株安と似た状況ですね。
さらに長い目で見ると米国は景気後退がくると予想されています。
景気後退時には金利は引き下げられ、同時に株価は下がります。
金利が引き下げられると日米の金利差が縮小し、今よりも円高ドル安が進行することが考えられます。
つまり、景気後退時は株安&ドル安で最高の買い場が到来することが予想されます。
もちろん景気後退が必ずくるというわけではありません。
FRBも景気後退させずにインフレ退治をすることを理想としています。
ちなみに、金利と株価については
↑ここにも私の見解を書かせていただいています。
まとめ
・10月のCPIの結果は予想を下回った結果
・4ヶ月連続でCPIは下がっており、インフレはピークアウト死という見方が強い
・CPIの下降を株式市場は好感
・FOMCでの利上げも減速が予想され、12月は0.5%の利上げ予想
・利上げの減速が予想され、今後は株高が期待できる
・利上げの減速、停止への方向でドル安に動く可能性が高い
・今後はドル安&株高になる予想
・本当の買い場のドル安株安は景気後退がきた時
今回はCPIの結果と、今後の金利や株価、為替の予想を行いました。
主にCPIの結果に寄せた記事ですので、景気後退などについてはまた後日記事にしていけたらなと思います。
これからも金利や株価、為替の動きは激しいと思います。色々なものに注目しなければならない大変な相場です。
個人的には今はまだコツコツ一定額の積立を行う程度でいいと思います。
本当の買い場は景気後退時です。
これからも共にコツコツ積み立てていきましょう!
ではまた!