この記事では
- FOMCの結果は?
- 雇用統計の結果は?
- 株価の動きについて
などについてお話ししていきたいと思います。
11月2日〜11月3日のFOMC
11月FOMCの利上げについて
今回のFOMCの利上げは0.75%と市場参加者の予想通りで特にサプライズはありませんでした。
この利上げによる株価の変動は特になかったと思います。
これからの利上げ幅の声明文には『利上げは手加減しながら行う』というようなハト派の内容が書かれていました。
その結果S&P500は
一時的に(14時頃)に跳ね上がりました。
その後、下がった理由は次の項目で説明します。
パウエル議長の発言
今まで4回連続で0.75%の利上げが行われました。
そこで、パウエル議長は『今後の利上げのペースを0.5%とか0.25%とかに落とすかもしれない。』と発言しました。
これは、株式市場にとって非常に良いニュースです。
しかし、『利上げがどこまで、そしていつまで行われるか?については全く考えていない。』という主旨の発言もありました。
これは、2月ごろに利上げが停止されるだろうと考えていた市場参加者にとっては非常にマイナスな発言でした。
そして、上のS&P500のチャートが後半急落しました。
今後の利上げは雇用統計やCPIなど様々な経済指標を参考にして決められていきます。
利上げを停止するときにも、それらの指標を軸に決められていきます。
つまり、FOMCも大切ですが、これらの経済指標の数字が悪くなって、インフレが抑制されてきているかどうかを確認していくことも大切になります。
米雇用統計
雇用統計の結果は?
今回は11月4日に雇用統計の発表がありました。
とりあえず結果をまとめると、
非農業部門雇用者数 | 予想:19.1万人 結果:26.1万人 |
---|---|
失業率 | 予想:3.6% 結果:3.7% |
平均時給(前月比) | 予想:0.4% 結果:0.4% |
平均時給(前年比) | 予想:4.7% 結果:4.7% |
このような結果になりました。
非農業部門雇用者数が予想を大きく上回る結果となりました。
これは株式市場にとってはマイナス材料になり、雇用統計が発表された直後は株価は急落しました。
しかし、失業率や平均時給はほぼ予想通りでした。
個人的にはそこまで大きなサプライズのない結果でした。
雇用の推移
今回の雇用統計の雇用者数は大きく予想を上回りました。
しかし、今までの推移を見ていくとどうでしょうか?
このグラフは1年間の雇用者数と失業率の推移です。
雇用者数は順調に右肩下がりで、過去1年間で今回が最も低い数字になっています。
パウエル議長の狙い通りですね。
しかも、テック企業での解雇やレイオフ(一時解雇)、また採用を停止などの発表が多くあります。
これはまだ雇用統計に反映されていませんが、今後反映されるとさらに労働市場は悪化してきています。
現状では低い数字であればあるほど株式市場にとってはプラスになります。
それはインフレの鈍化につながり、金利の引き上げにブレーキがかかるからです。
今後の予想と私の動き
今後の株式市場の予想
現在が株式市場の底をついたかどうかはわかりません。
しかし、底は近い、もしくは既に底をついている可能性もあると思っています。
CPIの結果次第ではまた大きく下落するリスクもあります。
ですが、逆に上昇する可能性もあります。
どちらにせよ、個人的にはそろそろ株価は上がっていくと考えています。
今年中、早ければ今月中にS&P500は4,000ドルを超えてくるのではないかと思います。
私の動き
10月から少しずつVTI連動の投資信託を多めに買い進めるようにしています。
これからの株価は指数全体で上がってくると思うので、市場全体を購入する投資信託やETFを買い進めていきたいと思っています。
とはいえ、テック企業のブームは過ぎているような風潮もあり、少し不安が残る部分もあります。
そこで、最近新しくできた『Tracers S&P500配当貴族インデックス』という投資信託も同時に買い進めています。
まだ、少し様子を見ながらなので、あまり極端な一括投資はしませんが買うペースはかなり高めていきます。
もちろんリスク許容できる範囲で。
まとめ
・FOMCでの利上げは予想通り
・政策金利の天井が上がる可能性も出てきた
・利上げのペースは緩くなる可能性が出てきた
・12月の利上げ予想は0.50%
・雇用は予想よりも強かった。特に雇用者数が予想を大きく上回った
・しかし、雇用者数も過去1年間では最低水準
・個人的に今後は株価が一時的に下がることはあっても上昇していく予想
・リスク許容度の範囲内でペースを上げて買い増しを行います。
今回は金利や雇用統計など現在の株式市場が非常に注目していることについてお話ししました。
結果はそこまでサプライズ的なことはなく、順調であると感じました。
この調子でいけば株式市場も回復していくと思います。
しかし、また利下げに転じるときは景気後退に陥り株価は下がる可能性があります。
そこだけは念頭に置いておきましょう。
私は少しずつ買い進めますが、買い過ぎず景気後退にも備えるつもりです。
みなさんもリスクを取り過ぎないように注意しましょう。
それでは、これからも一緒にコツコツ投資をして将来に備えていきましょう!
ではまた!