この記事では
- 最近増えてきた投資信託について
- なぜそれが発売されたのか?
についてお話ししていきます!
配当貴族の投資信託やETF
米国の配当貴族の投資信託①
米国の配当貴族(25年以上連続増配している銘柄)に投資ができる投資信託があります。
↑この記事で詳しく紹介しています!
『Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)』という投資信託ですね。
信託報酬も低く、非常に投資しやすくリターンも期待できる投資信託です。
しかし、この投資信託の利点であり欠点が一つあります。
それは、
分配金は自動的に再投資されてしまうことです。
配当貴族指数という名前なのに配当金はもらえないというのも少しややこしく感じてしまいますね。
再投資は節税になるので資産形成において非常にメリットではあります。
しかし、今の生活を良くするために分配金が欲しい人もいると思います。
そうした人にとっては強制再投資はデメリットになってしまいます。
- 分配金再投資は資産形成においてはメリット
- 分配金再投資は分配金が欲しい人にとってはデメリット
そこでETF(国内)です。
米国の配当貴族の投資信託②
国内ETFでも米国の配当貴族にまとめて投資ができるETFがあります。
それは『グローバルX S&P500配当貴族ETF(2236)』です。
2023年1月13日に上場されたETFです。
上の『Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)』と同様にS&P500配当貴族指数に連動する投資信託です。
つまりこの二つはあまり変わりません。
僕が考える大きく異なる点は
- 手数料
- 分配金
この二点です。
手数料について
手数料を比べてみましょう。
- Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)…0.1155%
- グローバルX S&P500配当貴族ETF(2236)…0.3025%
投資信託の方が安くて、ETFの方が高いです。
これだけを見るとやっぱり『Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)』を選びたくなってしまいますよね。
分配金について
では分配金についてです。
『Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)』は再投資されるので配当利回りはわかりません。
そして、『グローバルX S&P500配当貴族ETF(2236)』は新しくできたETFなので配当利回りはわかりません。
ですが、
S&P500配当貴族指数の配当利回りは2022年7月時点で2.3%
S&P500種指数はの配当利回りは同じく2022年7月時点で1.5%
配当貴族指数はS&P500よりは高い配当利回りですが、決して高配当という訳でもありません。
業績が良く配当も順調に増配できる銘柄に投資をする訳ですから、同時に株価の上昇も期待できる指数です。
そして、株価が上がった結果、株価に対する配当利回りはあまり高くはなりません。
では、気になるグローバルX S&P500配当貴族ETF(2236)の分配金についてです。
- 分配金は年間6回
- 毎年:1月/3月/5月/7月/9月/11月の各24日
年に6回の分配金は嬉しいですね。
キャッシュフローを細かくすることで自由な再投資が実現できるかもしれません。
もしくは今の生活が潤うかもしれません。
ただ、再投資をする場合は節税効果のある投資信託の方が良いと思います。
なぜ配当貴族の投資信託が注目を浴びているのか?
配当貴族は何が魅力的?
配当貴族が注目を浴びているのは情報技術セクターの割合が少ないという面もあります。
2022年に、S&P500やオールカントリーなど人気な投資信託が下落したのは情報技術セクターであり、時価総額の大きい『GAFAM』が原因でもあります。
(実際はエネルギーセクター以外ほぼ下がっていましたが…)
下落を味わった以上、下落を恐れるのが人間だと思います。
そこで下落に強い配当貴族が投資信託として設定され、実際に人気も出てきています。
また、安定的に配当金が出て、連続増配も期待できるというのは下落を目の当たりにした人たちの目には魅力的に見えるはずです。
配当貴族の魅力
- 下落に強い
- 安定的な配当金
- 連続増配
暴落の後にはこうした安定的な商品が売れると考えられ、こうした商品が増えたんだと思います。
もちろん、配当貴族の銘柄は優良銘柄ばかりですし、非常に良い商品だと思うので個人的にはオススメです。
ただし、長期投資の場合のみのオススメですが。
まとめ
・最近下落に強い配当貴族が注目を浴びている
・2022年7月に【投資信託】Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)が設定
・2023年1月に【ETF】グローバルX S&P500配当貴族ETF(2236)が設定
・手数料が安いのはTracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)
・分配金が出るのはグローバルX S&P500配当貴族ETF(2236)
・配当貴族は高配当というわけではない
・配当貴族は安定的な配当が期待できる
・配当貴族は増配が期待できる
・配当貴族への投資は長期投資がオススメ
・配当貴族が注目されたのは2022年の暴落がきっかけだと考えられる
今回は配当貴族が注目を浴びている!
ということについて触れていきました。
暴落を経験すると配当貴族や配当王と呼ばれるような銘柄は下落に強く、とても魅力的に見えます。
というよりも実際に魅力的な銘柄がたくさんあると思います。
連続増配を長年行うことができるということは、非常に強い経営を長く続けることができている一つの証拠となります。
グロース株で株価が10倍になるようなものを狙うのも悪くはありませんが、堅実な銘柄もしっかり確保して資産を守るようにしていきましょう!
今回紹介した配当貴族の投資信託・ETFはどちらもオススメです!
個人的には投資信託のTracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)の方が効率的でいいんじゃないかなと思っています。
とはいえ、ここは好みによるかとも思っています。笑
というわけで、配当貴族は資産を守るためには良い投資先だと思います!
今と将来の生活をより良くするために一緒に資産形成頑張っていきましょう!
ではまた!