今回は加熱する日本株への熱とそれをどう考えるかについてお話ししてきます。
- 日本株上昇の理由
- まだ上がるのか?
- バブルなのか?
などについてお話ししていきたいと思います。
日本株上昇の理由
バフェット効果
『投資の神様』ウォーレン・バフェット氏が日本株(五大商社)を購入し、話題に。
そこから日本株は特に注目を浴びるようになりました。
さらに『日本株で割安の優良銘柄があればいつでも買う準備はできている』と発言しました。
その結果、各種メディアや証券会社がバフェットが注目している銘柄の予想記事を出したり、大きく話題になりました。
日本経済再開への期待
コロナ禍が落ち着き、5月のゴールデンウィーク明けからマスクも外してもよくなりました。
経済活動も本格的に動き出し、インバウンドなども狙いやすくなったと考えられます。
観光業、インバウンド銘柄は回復に向かうと思われます。
コロナの縛りが小さくなると企業も動きやすくなりますね。
東京証券取引所の要請
PBRが1倍割れの企業に対して、なんとかするように対策を提出しろと要請。
PBR1倍以下は割安とされますが、それは企業の内部留保が大きすぎる傾向があるためです。
日本企業の株主還元が少なすぎるという問題が露わに。
対策として、増配や自社株買いなどの株主還元が主に行われると考えられます。
その結果、まだまだ株価の上昇が見込まれます。
ちなみにインスタでも簡単に少し解説している投稿をしています。
円安
円安で日本株を購入しやすくなるのは誰か?
円以外の通貨を持っている方々です。
つまり外国の方達ですね。
海外の方々からすると、日本株はそこまで高く見えていないと思います。
僕もアメリカ人なら日本株を買うと思います。
そして、皆さんも円高なら米国株をたくさん買うと思います。
また、今後他国が金利の引き下げを行う局面が予測されると、円高傾向になる可能性が高いので、日本株もある程度売られると思います。
なので、日本と他国の金利差については注意が必要です。
あ日本株(日経平均)はまだ上がるのか?
PERとEPS(ファンダメンタル)
まず株は何で決まるのかを覚えているでしょうか?
株価=PER×EPS
でしたね。
では日経平均のPERは今どのような感じなのでしょうか?
- PER:18.75倍
- EPS:1648.87
- 日経平均株価:30,916円
2023/05/26時点
では今と比較的近い株価になった時と比較してみましょう。
2021/09/14です。
当時の日経平均株価は30,670円でした。
- PER:16.33
- EPS:1878
- 日経平均株価:30,670円
2021/09/14時点
こうやってみるとPERが少し高まってきていて、過熱感はありますね。
RSI(テクニカル)
次はRSIを見ていきましょう。
RSIとは『相対力指数』と言います。
あまり馴染みがないかもしれませんが、簡単に言うと…
- 買われすぎ
- 売られすぎ
を判断するための指数です。
そして、数値は0〜100で表されます。
- 70以上が買われすぎ
- 30以下が売られすぎ
と覚えておきましょう。
では現在の日経平均はどうでしょうか?
日経平均は買われすぎ?(2023/05/26)
日経平均のRSIはこちら↓
投資の森より引用(https://nikkeiyosoku.com/rsi/)
はい、買われすぎですね。
70から下に抜けた時に株価も下がる傾向がありますので注意しましょう。
しかし、下がったからと言って下がり続けるとは限らないので、長期投資を目的としている方はしっかりと持ち続けておくことをお勧めします。
まとめ
日本株の上昇にはしっかりとした理由があります。
- バフェット効果
- 日本経済の再開の期待
- 東京証券取引所の要請
- 円安による海外投資家の参戦
などがあります。
しかし、
- 利益であるEPSよりも期待であるPERが上昇傾向
- RSIの数値が高くなっている
などのことから少し日本株は加熱している傾向があると考えます。
また、僕は金利の動きが非常に危ういと考えています。
金利が上昇するという不安がなくなるだけで為替は動くと考えられます。
それは米国以外も同じです。
すると、日米金利差は縮まらなくても、今後の利下げが見込まれ始めることが考えられます。
その結果、円安→円高に動く可能性があります。
そして、海外投資家が日本株を少なからず売ることが考えられるので、日本株は下落するかもしれません。
つまり、今は少し加熱している上に、円高に触れた時の危うさで少し日本株には注意が必要だと思います。
『休むも相場』
買わない時期があっても良いのではないでしょうか。
と言うわけで今と将来の生活を少しでも豊かにするために資産形成コツコツ頑張っていきましょう!
ではまた!