というような積立NISAに対しての疑問がある方に向けた記事です。
- 積立NISAってホントに得なの?
- 積立NISAってそもそも何?
- 積立NISAってどのくらいお得なの?
というような疑問を解消していきます。
積立NISAってなに?
積立NISAとは
最長20年間、毎年上限40万円(最大800万円)まで、投資をしたときの利益にかかる税金を免除するという国の制度です。
この年間40万円という上限を使い切るように運用をするために月に3万3,333円ずつ投資をする人が多いです。
もちろん上限まで運用せず、毎月もっと少額で運用する人もたくさんいます。
また、20歳以上であることが積立NISA用口座開設の条件となります。
積立NISAのメリット
投資で得た利益が非課税になる!
これが積立NISAの売りです。
実際に利益を得た場合にかかる税金は20.315%です。
これがかかるかかからないかでは非常に大きな差が生まれます。
100万円稼いだ場合、積立NISAなら100万円の利益
100万円稼いだ場合、一般口座(もしくは特定口座)なら79万6,850円の利益
積立NISAで毎年40万円しっかり積み立てた場合、100万円どころじゃない利益が見込まれます。
利益が大きくなればなるほど、この税金がかかるかかからないかの差は大きくなってきます。
少額から投資ができる
年間40万円という枠はありますが、全て使い切る必要はありません。
生活の負担にならない程度の投資でも十分将来の利益を見込めます。
金額よりも、やるかやらないかの方が大切だと思っています。
手間がかからない
定額で毎月積み立てるだけなので、管理の必要がありません。 (積立金額の変更は可能です。)
投資は常に値動きを追うというイメージがあるかもしれませんが、積立NISAの場合はその必要がありません。
なぜなら、長期投資が前提だからです。(長期的に成長をしている全世界株式や全米株式に投資をしておけば利益を見込めるから。)
積立投資はリスクを分散できる
積立投資は一括投資とは違って、お金だけでなく時間も分散して投資をします。
購入月 | 投資信託の値動き |
1月 | 15,000円 |
2月 | 12,000円 |
3月 | 14,000円 |
4月 | 20,000円 |
5月 | 18,000円 |
6月 | 12,000円 |
7月 | 16,000円 |
8月 | 11,000円 |
9月 | 10,000円 |
10月 | 12,000円 |
11月 | 15,000円 |
12月 | 16,000円 |
例えば、投資信託の一口あたりの価格がこのような値動きをしたとします。
そして一括で18万円購入したとします。
もう一つのパターンは積立では月々15,000円分、年間18万円分購入すると仮定します。
パターン1:一括購入
一口15,000円の投資信託を一年分である18万円分購入
つまり、一括では12口分購入できました。
パターン2:月々15,000円の積立で年間18万円分購入
12ヶ月の投資信託の一口あたりの価格の平均が14,250円
つまり月々15,000円で14,250円の投資信託を購入したことになります。
1年間積み立ててそれを買い続けると、12.63口分購入できます。
このように購入タイミングをずらすことで、価格が下がったときに一喜一憂せず、リスクを分散して投資をすることができます。(一括の方がお得な場合もあります。)
このような時間分散で投資をする方法をドルコスト平均法と言います。
金融庁が長期積立・分散投資に適した投資信託を厳選してくれている
金融庁が優良な投資信託を厳選してくれています。
その分選択肢は少なくなっていますが、成績の悪い投資信託などに初心者が投資をしてしあうリスクが比較的少ないです。
また、金融庁が選んでいる投資信託の多くはインデックスファンドです。
手数料も安いものが多く、初心者の方でもあまり抵抗なく投資を始めることができます。
その中でもどんなものを購入すればいいか悩んでしまう場合は
↑以前のこの記事を見てみてください。おすすめを載せています。
積立NISAのデメリット
投資できる投資信託の種類が少ない
先ほど金融庁が厳選した優良投資信託に投資できるというメリットを挙げましたが、裏を返せば金融庁が選んだものにしか投資できないということでもあります。
金融庁が選んだものが確実に利益を出せるというとそういうわけではありませんし、もし利益が出せたとしても、それが最も大きな利益を出せるかどうかはわかりません。
金融庁が選んだものは非常に安全で、利益もかなり安定的に出せる確率が高いものですが、大きな利益を出せるものではありません。
一気に大金を稼ぎたい!というような方には向いていないかと思います。
非課税枠は一度売ると無くなる
積立NISAの枠(年間40万円)で購入したものを一度売却したとします。
その売却した分の非課税枠は利益が出ていようが、損失が出ていようが復活することはありません。
積立NISAはあくまで長期投資が目的です。とにかく長く持ち続けるようにしましょう。
損益通算ができない
積立NISAで投資をして、もし損失が出てしまったとします。
そして、他の口座で利益を出したとします。
本来であれば、その損失と利益を合算したのちの利益に税金がかかります。しかし、積立NISAは損失を出していても、他の口座の利益からその損失を引くことができません。
なので余分に税金を支払う場合があります。
とはいっても、積立NISAは売らないことが大前提なのであまり大きなデメリットではないでしょう。
積立NISA|まとめ
どうでしたでしょうか?
やはり積立NISAの非課税枠はとてもお得です。
20.315%の税金が無料になるというのは正直すごすぎると思います。
通常の投資よりも、非課税分は勝った状態でスタート!みたいな感じだと思います。
最初に始めるのはまず、こういった節税制度を利用するところが無難でしょう。
というわけで、今回のおさらいです。
・積立NISAとは利益に税金がかからない投資ができる口座のこと
・非課税枠は20.315%の税金が免除になる枠である
・積立NISAの上限は最大20年間、年間40万円(合計800万円)である
・金融庁が選んだ比較的安全な投資商品へ投資をする必要がある
・長期分散投資が大前提
・少額で投資をすることも可能
・管理などの手間がかからない(ほったらかし投資)
・損益通算ができない
・非課税枠は売ると復活しない
今回は積立NISAについてご紹介しました。
個人的にはやらない理由がないくらい良い制度だと思います。
今回挙げたデメリットも正直あまり大したデメリットではありません。
最初に始める投資にはもってこいの制度です。
頑張って一緒に将来の資産を築いていきましょう!
ではまた!