この記事では
- ウォーレン・バフェットが株式市場が割高かどうかを調べる『バフェット指数』
について紹介していきたいと思います。
それではやっていきましょう!
バフェット指数
バフェット指数って何?
バフェット指数とは投資の神様ウォーレン・バフェットが生み出した指数です。
バフェット指数(%)=その国の株式時価総額÷その国の名目GDP×100
で計算することができる指数です。
GDPの成長と株式の成長は概ね比例している、という考えのもとから生まれたものです。
ただし、GDPと株価には相関関係はないという人もいます。
この計算式に当てはめたときの結果が
- 100%以上になったときはGDPよりも株式が成長しすぎている状況
- 100%以下になったときはGDPの成長に株式の成長が追いついていない状況
ということになります。
バフェット指数が130%の場合は、株式がGDPの1.3倍買われていると判断できます。
割高・割安の基準
上記の通り、
GDP以上の株価(時価総額)になると株価は成長しすぎているということがわかります。
また、GDP以下の株価では株はあまり買われていない状況であるということがわかります。
つまり、シンプルに考えると
- 100%の状態なら公正に評価されている
- 100%を超えると割高
- 100未満だと割安
と判断できることがわかります。
GDPと株価が比例しているとは限らない
日本と米国の現状
日本のバフェット指数
日本株のバフェット指数はこちら
引用元:https://stock-marketdata.com/buffet-japan.html#toc12
黒い点線部分がバフェット指数の公正な評価の時点である100%のラインです。
2016年後半以降で100%を割っているタイミングはありません。
2016年以降株価が大きく成長していますが、GDPと日経平均は概ね同じ動きをしていますね。
2014年あたりでアベノミクスの効果が出始めてそれ以降実は日本株は調子が悪くなかったとも言えます。
ですが、それはあくまでバフェット指数で見た場合です。
日本はそもそもGDPの成長がかなり低いです。GDPが成長せず、株価が少しでも伸びるとバフェット指数は一気にパーセンテージをあげてしまいます。
こうしたこともあり、『GDPと株価には相関関係はない』とも言われます。
- 2014年以降100%を超え続けている
- 現時点(2023/09/14)では140〜150台を推移している
- 2023/09/14時点では151.38%
- 日本のGDP成長率は著しく低い
米国のバフェット指数
米国株のバフェット指数の推移はこちら
引用元:https://stock-marketdata.com/buffet-indicator.html#toc16
黒い点線がバフェット指数の100%のラインです。
青の線がそのラインを超えている時点は割高という評価になります。
日経平均と同様、バフェット指数とS&P500はかなり近い動きをしていますね。
- 2013年以降は100%を超え続けている
- 現時点(2023/09/14)では160%〜170%台あたりを推移している
- 2023/09/14時点では169.3%
まとめ
- バフェット指数はその国の株価が割安か割高かを判断するための指数
- バフェット指数は『当該国の株式時価総額÷当該国の名目GDP×100』
- で求められる
- バフェット指数はGDPと株価が比例するという考えのもと生み出された指数
- バフェット指数が100%を超えると割高
- バフェット指数が100%を下回ると割安
- 日本・米国ともに100%を上回っている状況が続いている
注意点としてはGDPと株価が比例するとは言い切れない点
今回はバフェット指数について解説していきました。
バフェット指数で株価が適正な評価をされているかが分かれば非常に楽に投資判断ができますよね。
でも最後に注意点と個人的な意見です。
ただし、個人的にはあまりこの指数に頼りすぎるのは良くないと思っています。
なぜなら、バフェット指数の計算に用いるのは国内総生産(GDP)だからです。
なぜGDPだとダメなのか?
それは日本株にしても米国株にしても海外進出をしている企業ってたくさんありますよね?
海外でお金を稼いでいるんだから、国内総生産を株価(企業の稼ぎ)が上回るのって自然な気がしませんか?
こうしたことを考えると、バフェット指数が100%を超える状況が一概に割高だ!とは言い切れないように思います。
投資をするときは一つの角度にだけ捉われすぎないようにしましょう!
というわけで今と将来の生活を少しでも豊かにするためにコツコツ資産形成頑張っていきましょう!
ではまた!