この記事では
- 高配当株を選ぶときに見る指標
についてお話ししていきたいと思います。
高配当株の選び方
配当利回りが高いだけで選ぶと危険な理由
もちろん配当利回りが高くても非常に優良な銘柄というものも割とあります。
しかし、配当利回りが上がっているのは株価が下がっている場合が結構あります。
配当利回り=配当金÷株価
なので株価が下がると配当利回りが上がるわけですね。
株価が下がっているのは何かしら理由があるかもしれません。
ではこれから、高配当株の選び方と同時に注意すべき点なども含めて解説していきます。
高配当株を選ぶときに見るべき指標①EPS
EPSというのは一株あたり純利益のことです。
EPSについて詳しくはこの記事から↓配当金を目的に投資をするならここを見ろ!
当然EPSは利益なので上昇する方が良いです。
しかし、高配当株は成熟企業である場合も少なくないので、EPSが維持されるくらいでも仕方がありません。
とは言っても緩やかでも上昇しそうな銘柄がいいですね。
このEPSの中から配当金がでます。
EPSが上昇しないことには配当金も増えそうにないですよね。
だから高配当株にとってEPSは重要なのです。
- EPSの中から配当金は出される
- EPSが上がれば増配の可能性も高まる
高配当株を選ぶときに見るべき指標②配当性向
配当性向は、企業が生み出した利益の内、何%を配当金に回しているかという指標です。
例えば1億円の利益を産んだ会社の配当性向が50%であれば、5,000万円を配当金として回しているということになります。
上で述べたEPS。
例えばEPSが200円で、配当性向が50%の場合、
一株あたり配当金は100円になります。
配当性向が80%なら160円。
配当性向が100%なら200円が配当金です。
つまり、配当性向が上がれば上がるほど利益は全て配当金に回ります。
それは、企業が新たに設備投資などをしたいときに使うお金がなくなるということです。
また、配当性向が上がりすぎると配当金を増やす余地がなくなるということでもあります。
利益を配当金に回しすぎるのは企業活動に余裕を無くすので注意が必要です。
- 配当性向は利益の内、◯%を配当に回すか?という指標
- 配当性向が低い方が、増配、企業活動に余裕を持てる
高配当株を選ぶときに見るべき指標③時価総額
高配当株を求めている人は
- 配当金が増えること
- 配当金が安定していること
ここを重要視している人が多いと思います。
そこで、安定感を求める人は時価総額が高い銘柄に注目です。
時価総額は企業の価値、価格を表す指標です。
株価×発行済株式数=時価総額
例えば
- 時価総額が5億円の企業→時価総額10億円に
- 時価総額5,000億円の企業→時価総額1兆円に
これはどちらも価値が2倍になっただけです。
発行済株式数に変化がなければ株価は両方とも100%上昇したということになります。
時価総額が5億円の企業が10億円になるのはそれほど可能性が低い話ではなさそうに見えます。
また、時価総額5,000億円の企業が1兆円になるのはなかなか難しそうです。
逆に、時価総額が5億円の企業が2.5億円になるのもよくありそうですね。
時価総額が5,000億の企業が2500億円になったら何か大問題でも起こったか?というような動きに感じます。
しかし、これは動いている%はどちらも同じです。
つまり、簡単に50%や100%の動きを見せそうなのは時価総額が小さな企業ということです。
『大きな利益を狙う場合は小型株が良い』と言われる理由ですね。
安定した心で配当を求めるのであれば、株価も安定した時価総額が大きな銘柄がいいと個人的には思います。
あくまでも好みですが。。。
- 時価総額が大きな銘柄は値動きに安定感がある
- 時価総額が小さな銘柄は株価の上下(ボラティリティ)が高い
高配当株を選ぶときに見るべき指標④配当金の推移
これは毎年配当金が上がっているのか?
もしくは減配していないか?
ということを見ます。
正直僕は業績が下がっていたら減配するのは仕方がないと思っています。
無理矢理配当金を出して、経営が困難になるよりマシですからね。
では配当金の推移は何のために見るのかというと、株主還元への意識です。
利益あるのに、企業が投資もしないので内部留保ばっかり増やしても投資家は報われません。
企業は利益が出たなら株主に還元するか、更なる利益を追求するために投資をするなどしてほしいです。
配当金の推移を見るのは、企業の姿勢を見るための一つの方法ですね。
配当金の推移で株主還元意識を確認
高配当株を選ぶときに見るべき指標⑤フリーキャッシュフロー
フリーキャッシュフローとはいわゆる企業が『自由に使えるお金』です。
配当を維持しようと配当性向が100%で今年稼いだ利益を全部配当に回す企業もあります。
しかし、その企業に潤沢な資金(フリーキャッシュフロー)があった場合、1年や2年配当金を無理して出しても何とかなります。
逆に、ほぼ資金がない企業の配当性向100%超えはかなり注意しないといけませんね。
フリーキャッシュフローに余裕がある銘柄は配当金が安定しやすい
高配当株を選ぶときに見るべき指標⑥自分の預金通帳
高配当株投資でめちゃくちゃ重要なのは入金力です。
でも配当金を増やしたいがために無理な投資をするのはやめましょう。
リスク許容度の範囲内で投資をするようにしてください。
高配当株投資はコンスタントに配当金をもらうために長期的に投資をする必要があります。
また、増配などを狙うにしても数十年単位で将来を見ておく必要があります。
なので絶対に余剰資金で投資を行うことが大切です。
余剰資金での投資を徹底しよう
まとめ
- EPSは維持、または上昇傾向にあるかどうか?
- 配当性向には余裕があるかどうか?
- 時価総額は自分のリスク許容度に見合っているかどうか?
- その会社株主還元意欲は高いかどうか?
- その会社は資金(フリーキャッシュフロー)に余裕があるかどうか?
- 自分の生活防衛資金はしっかりと確保できているかどうか?
今回は高配当株を買うとき、僕のならこの辺りの数字を優先的に見る。というポイントをまとめました。
あくまで数字的な部分だけなので、今後その企業はどうなっていくか?ということは別で考える必要があります。
個人的には高配当株投資には安定感を求めます。
なので、僕は世界シェアが一位であったり、生活必需品であったり、参入障壁が高いであったり、比較的安定感のある企業を選びがちです。
もちろん、事業が今後も続けられる強さがあると思われる場合にのみ投資をします。
あとは入金力です。
株数を増やせば増やすほど配当金も増えます。
コツコツ投資を頑張れば報われるはずです!
というわけで、今と将来の生活を少しでも豊かにするためにコツコツ資産形成を頑張っていきましょう!
ではまた!