この記事では、
- 高配当個別株投資において業績以外の面ではどこを見るのか?
という点についてお話ししていきたいと思います。
それではやっていきましょう!
高配当株の選び方
配当金は維持できるのか?
配当金を維持し続けるに必要なのは当然お金です。
潤沢な資金を持っていれば、しばらく配当金を出し続けることは可能でしょう。
しかし、利益を出さなければそんなに長く配当を出し続けることはできない企業がほとんどです。
つまり、利益を出しつづけないと配当金は出し続けられないわけです。
ということでこの先は安定した配当を出すために利益を出し続けられるかどうかをどこで判断するか?
について僕の考えをお話ししていきます。
参入障壁と競争力
参入障壁とは、他の企業が入ってこれない、入ってきづらい仕事をしているかどうか?
です。
そんなに難しい話ではなく、参入障壁というのはいろんな見方があります。
例としては
- シェアの多くを握っている
- 圧倒的なブランド力を持っている
- スイッチングコストが高い
- 技術力が高いニッチな分野
- 国益に関わるビジネス
簡単に説明していきます。
シェアの多くを握っている企業
例えばコカコーラ。
大量の商品を作るからコストが下がって価格競争にも勝ちやすい。というのはよく聞くかもしれません。
さらに大切なのは、シェアの多くを握っている企業は売り場が確保できています。
コンビニ、スーパー、ドラッグストア、至る所にコカコーラの商品は置いてあります。
そして、置いてないことがむしろおかしいと思えるほどの規模です。
これは新たに参入してきた企業に売場を渡さないということを意味します。
つまり、コカコーラは大きな規模によって新規参入企業にとって大きな壁を作っているのです。
こうして、売上を確保し続けることができるのです。
圧倒的なブランド力
例えば、フェラーリとトヨタとGMがあれば、強いブランド力を持っているのはフェラーリだと思います。
フェラーリを持つことをステータスだと考える富裕層が一定数います。
そこには競争はもうありません。選択肢はフェラーリの一択のみです。
そして、世界では富裕層が増えていることを考えればフェラーリはまだ成長の余地があると考えられます。
一方トヨタはホンダやマツダ、常に多くの会社と競争しています。
GMもフォードなどと競争しています。
これは高級なものにブランド力があるというわけではありません。
例えばコカコーラも他社には参入できないほどのブランド力がありますし、任天堂やディズニーはキャラクターのブランド力は圧倒的です。
こうした、唯一無二と言えるものを持っている企業こそ強いブランド力のある企業と言えます。
このような強いブランド力があるものは今までも、これからも人々に選ばれ続けると考えられます。
スイッチングコストが高い
スイッチングコストとは切替時にかかるコストのことです。
身近なもので言えば、ネットや電話の通信。
場合によっては解約手数料がかかるし、他の通信会社に切り替える手間も面倒で人々は嫌います。
企業で言えば会計ソフトなどのシステム関連です。
切替は面倒ですし、切り替える必要性もあまりない。そして切り替えたら使い方も学直す必要があります。
まさに手間の塊!
こういうものは切り替えられないため、提供している会社は一度提供してしまえば長期的に稼ぎ続けることができます。
スイッチングコストが高いものを提供している会社は安定した利益を得続けられる可能性が高いと考えられます。
技術力が高いニッチな分野
ニッチな分野は小型株などでも多かったりしますね。
例えば大阪ソーダ。
大阪ソーダはダップ樹脂という熱硬化性樹脂でインキや建材、電子・電気部品に使われています。
耐久性が高く、過酷な環境おいても多用されています。
業界シェアは100%でダップ樹脂においては、独占状態です。
そして、こうしたニッチな分野であえて勝負しに行こうという企業はなかなか出てこず、この製品が求められていれば競争なしで利益を得続けることができます。
国益に関わるビジネス
軍事産業などは確実に国の事業です。
日本の会社で言うと三菱重工が戦車を作っていたりしますね。
国が関わっている仕事をしていると言うことは国がある程度支えてくれていると言うことに他なりませんから、安定した利益を確保できます。
国益に関わる仕事に携わっていると何かあった時に国に助けてもらいやすかったりもしますね。
まとめ
安定配当を出すということが高配当投資の前提という考えとします。
利益を安定して出し続ける条件として重要なのは参入障壁が高いということ
- シェアの多くを握っている
- 圧倒的なブランド力を持っている
- スイッチングコストが高い
- 技術力が高いニッチな分野
- 国益に関わるビジネス
こうしたものが参入障壁が高いと考えられる(一例です。)
高配当投資で見るべきポイントの説明をするつもりが、参入障壁と競争力の説明になってしまいました。
参入障壁の高さの重要性は高配当投資に限ったことではないかもしれません。
しかし、参入障壁が高いというのは実際に安定した利益を出し続けるためにはとても大切なことです。
そして、安定した利益は成長にも繋がります。
投資には参入障壁の高さ以外にもいろんな見方があると思います。
ただ高配当投資は長期目線で行う人が多いと思うので今回はこのような解説をしました。
一方で最近で言うAIなどのテーマ株は参入障壁よりも他の点で見る方が大切だったりします。
もちろん短期的な投資が前提になってきますが。。。
ちなみに僕はやっぱり長期投資派です。
というわけで、今と将来の生活を少しでも豊かにするためにコツコツと資産形成頑張っていきましょう!
ではまた!