この記事では
米国の利上げが終わって株価は上がる!
でも景気後退が来たら株価は下がる。。。
ということから動き方に戸惑う人は多いと思います。
そこでこの記事では
- 景気後退が来るまでの間どうすればいいのか?
- 景気後退が来たらどうすればいいのか?
と言うことについて解説していきたいと思います。
米国の利上げサイクル終了は濃厚
先日のFOMCでパウエル議長から利上げの終了を示唆するような発言がありました。
雇用統計がこの後に発表されました。
雇用統計
11月3日に発表された10月の雇用統計の結果では労働市場が弱くなっている傾向が見てとれました。
結果 | 予想 | 前回 | 前回(改定値) | |
非農業部門雇用者数 | 15.0万人 | 19.0万人 | 33.6万人 | 29.7万人 |
失業率 | 3.9% | 3.8% | 3.8% | — |
平均時給(前年比) | 4.1% | 4.1% | 4.2% | 4.3% |
結果は全て前回を下回るものでした。
予想以上に労働市場が弱くなっており、ネガティブサプライズと言える結果でした。
これはFRBにこれ以上金利を上げさせないであろうと思わせる結果で、株式市場にとってはプラスでした。
一方で、賃金はまだ4%以上の上昇を見せています。
これはFRBとしては金利を下げらない要因になります。
つまり、高い政策金利はしばらく維持されることが予想できます。
今から景気後退が来るまでの間
今から景気後退が来るまでの間は市場参加者は次に何を見るか?が重要になります。
利上げが終了したということは、市場参加者は次に利下げを見始めます。
利下げされるんじゃないの?というような経済指標が発表されるたびに株価は上がっていくと思います。
つまり、景気後退に入るまでの間は株価は上昇傾向になると考えられます。
株価は利下げを見込んで上昇傾向が続くことが考えられる
景気後退が来たとき
景気後退が実際に来た時、ほとんどの市場参加者は今自分が景気後退の最中にいることに気づかないと思います。
つまり、結局株価の底がどこにあるか?ということは誰にもわからないということです。
いつの間にかめちゃくちゃ株価が下がっていて驚く。なんてこともあるかもしれません。
基本的には下がったと思ったら買うといいと思います。
タイミングがわからないという方は定期的に買い付けることをお勧めします。
積立投資をしている方は不安になっても必ず買い続けることが大切です。
景気後退は株を安く買うチャンス。買い向かえ!
結局どう動けばいいのか?
とは言っても結局どう動けばいいのか?
個人的には人によって考え方はいろいろあると思うので一概には言えないですが、いくつかのパターンを紹介します。
パターン1:タイミングを狙いたい人
- 今のうちに大きく買ってしまう
- 景気後退まで現金を貯めておく
- 景気後退が来たら一気にまた買い向かう
こういう動きをしていくといいと思います。
景気後退については
- 雇用統計
- 新規失業保険申請件数
- イールドカーブ
などをこまめチェックしておくことが大切です。
感覚だけでやるのではなく、経済指標と金利の動きは日々チェックしないといけません。
タイミングを狙いたい人は金利、経済指標のチェックを怠らないことが大切(個人的にはタイミング投資は推奨しません)
タイミングを狙うのが面倒な人
- 積立投資など定期的に株を購入することを決してやめない
それだけです。
とにかく積立投資を続けましょう。
買い続けなければ景気後退というチャンスを逃してしまうことになるかもしれません。
そして、景気後退よりも今がチャンスという可能性もあります。
なので、毎週でも毎月でいいのでコツコツ投資を続けていきましょう。
景気後退でのチャンス(安く買うチャンス)を逃さないために積立投資は決してやめないことが大切
今買わないという選択肢はない
利上げが本当に終了していれば、今から景気後退までの間は株価は上がり続ける可能性が高いです。
そして、ここから景気後退までの間はどこまで上がるかはわかりません。
これから30%上昇して、景気後退に入り20%一気に下落したとしたら、その時の株価は今より高いです。
つまり、景気後退に入ったからといって今より安い株価になりかどうか?ということはわからないのです。
景気後退に入ったからといって今の株価より下がるという保証はない
注意点
景気後退に入って米国の利下げが始まるとどうなるのか?
ということには注意が必要です。
なぜなら利下げが始まるとドル安が進むからです。
それは相対的に円高になるということです。
つまり、米国株の円建て評価額は下がるということです。
日本人は景気後退で株安と為替のダブルパンチを日本人は受ける可能性が高いです。
株価が20%下がった上に為替によって10〜20%ほどのダメージを受ける可能性があることには注意してください。
為替(円高ドル安)と株安のダブルパンチに注意
まとめ
政策金利について
- パウエル議長から利上げ終了を示唆する発言
- 労働市場は弱くなってきている
- 利下げは終了したとの見方が濃厚
景気後退に備えて
- タイミングを見る場合は金利、経済指標は常にチェック!
- タイミングがわからないと考える人は一定のペースで積立投資を継続!
日本では為替の影響もあるから円高ドル安&株安のダブルパンチに注意!
今回は米国株においてこうなると考えられる。という話をしました。
結論として景気後退に備えて行うべきことはとにかく買い続けるということが大切だと思います。
もちろん景気後退に備えて現金を少し多めに保有しておくのも良いと思いますし、常に一定のペースで買い続けるのも良いと思います。
どちらが正解でどちらが間違っているということはありません。
結局未来はわからないというのが結論です。
最も大切なのは投資を続けるということです。
どういうやり方であっても自分が最もやりやすい投資方法。最も続けやすい投資方法を行うことが大切です。
ちなみに日本株について最後に少しだけ。
日本株は現在海外投資家によって買われている一面があります。
それは円安によって海外から見ると非常に割安に見えるからです。
つまり他国の景気後退が起こり円高になっていく場合は日本株も下がっていくことが考えられます。
景気後退は米国株だけではなく日本株を買う方にとってもチャンスになるかもしれませんね。
決して狼狽売りだけはしないようにしましょう!
というわけで今と将来の生活を少しでも豊かにするためにコツコツ資産形成頑張っていきましょう!
ではまた!
ちなみに過去にこんな記事も出してますのでよかったら!