この記事では
- リスクとは?
- 長期投資は実はリスクを下げないかもしれない
ということについて解説していきたいと思います。
それではやっていきましょう!
リスクとは?
投資におけるリスク
本来多くの場面で使われるリスクという言葉は『危険度』のような意味で使われることが多いです。
ですが投資におけるリスクという言葉は『振り幅』、『ボラティリティ』のことです。
要は値動きですね。
つまり、
- リスクが高い→値動きが激しい
- リスクが低い→値動きが小さい
ということになります。
では長期投資をすることでリスク(値動き)はどうなるのか?
見ていきましょう。
長期投資はリスクを下げない!?
長期投資とリスクの関係①
これは長期投資をした場合におけるリターンです。
米国株で見ています。
長期で持てば持つほどプラスで終える確率が高まります。
この図からもわかるように長期投資は損失を出す確率が下がるということがわかります。
では違う視点で見ていきましょう。
長期投資とリスクの関係②
上では損失を出す確率についてお話をしました。
では次は損失をどのくらい出すのか?『損失額』という視点で見ていきましょう。
S&P500 リスク20%、リターン7%と仮定
引用(https://chandraroom.com/sp500-probability-transition)
- 横軸がリターンの大きさ
- 縦軸はその点のリターンが出る格率
とりあえず1年ごと20年後を見ていきましょう。
1年間の投資における値動きについて
グラフのオレンジの線です。
リターンが約1倍。つまりほぼ変わらない確率が非常に高いです。
また、ほんのちょっとプラスになる確率、ほんのちょっとマイナスになる確率も非常に高いです。
つまり、1年では元本と比べてそこまで変わらない評価額でうろうろする可能性が高いということですね。
『損失額』という観点から見ると、短期投資は損失額は非常に小さいですが、損失を出す確率は高い。ということになりました。
20年間の投資における値動きについて
グラフの青の線です。
グラフに高さがなくなって非常に平たくなりましたね。
右に伸びている印象です。
右側に行けば行くほどプラス幅が大きくなるので、長く投資をすることでリターンが大きくプラスになりやすいということがわかります。
一方でリターンが0.2倍や0.45倍。つまり、非常に大きな損失を出している確率が1年間の投資の時より20年間の投資の時の方が高くなっています。
つまり、『損失額』という観点で見ると長期投資は大きくリターンを得る可能性も上がる一方で、大きな損失を出す可能性も上がるということがわかります。
そもそもリスクを値動きという前提のもとで話をするなら、大きくグラフが横に伸びている20年間の投資が最もリスクが高いということになりますね。
まとめ
- リスクとは値動きのこと
- 長期投資はリターンをプラスにする確率を大幅に上げる
- 長期投資は大きくマイナスになる可能性も秘めている
- 値動きという点では長期投資の方が大きくなる(リスクが高い)
- 結論としては長期投資はした方がいい
最後に少し複利の話を。
『長期投資とリスクの関係②』のグラフで長期投資は損失額が高くなる可能性が高まる。という話をしました。
しかし、配当を再投資をしたら話は変わります。
当然20年間の投資の方が1年間の投資よりも多く再投資ができることになります。
するとグラフは形を変えないまま右にズレます。
つまり、プラスになる額とプラスになる可能性がグンと上がります。
こうした点から長期投資はやっぱりおすすめですね。
結局、多くの人が辿り着いてる結論『長期投資はリターンを安定させる』という結論に変わりはありません。
ただ、長期投資にはこうした大きく損失を出す可能性も孕んでいるということを知っておくことは大切だと思います。
大きな損失を出す確率が1%以下だとしても、もしもそうなってしまった時の心構えは必要だと思います。
というわけで、今と未来の生活を少しでも豊かにするために一緒にコツコツと資産形成頑張っていきましょう!
ではまた!