この記事では
- 為替ヘッジの仕組み
- 為替ヘッジありにした時のコスト
- 為替ヘッジあり商品の使い方
について解説していきたいと思います。
それでは解説していきましょう!
為替ヘッジありってなに?
『為替ヘッジあり』と『為替ヘッジなし』の違い
通貨に対して直物と先物を利用するのですが、この話はややこしいので単純化します。
というわけで簡単にいうと通貨を買って投資するか借りて投資をするかの違い。
例えば米国債券ETFに投資をする場合、
- 為替ヘッジあり→ドルを借りながらETFを買う
- 為替ヘッジなし→ドルを買ってETFを買う
こういう違いなわけです。
ドルを買ってETFを買う場合、当然為替の影響を受けますよね。
ドルを借りてETFを買う場合は、金利の影響を受けます。
つまり為替ヘッジありのコストは金利差です。
為替の影響 | 金利の影響 | |
為替ヘッジあり | なし | あり |
為替ヘッジなし | あり | なし |
為替ヘッジありはどのくらいコストがかかるの?
為替ヘッジのコストは通貨間の金利差です。
つまり日本と米国だと今大きな金利差があります。
現在
日本の政策金利は-0.10%
米国の政策金利は5.25%-5.50%
かなり大きな金利差があります。
そしてこの差がそのままコストになります。
ドルを貸す側からすれば本来もらえていたはずの金利分を請求するのは当然ですよね。
逆に米国から為替ヘッジありで日本の国債などに投資をした場合は金利分が得になったります。
ヘッジコストという名前で分かりづらいですが、必ずしも投資家にとってマイナスとは限らないんですね。
為替ヘッジのコストは金利差なので一概に『〇〇円』、『◯%』のお金がかかるとは言えません。
為替ヘッジのコストは通貨間の金利差
為替ヘッジありの商品はどうやって使うの?
金利差によって為替ヘッジありはじわじわとコストが効いてきます。
つまり、長期的な投資であればあるほどコストによる影響が大きく、リターンが減ってしまいます。
逆に為替ヘッジなしは金利について特に気にする必要はないので、考えなければならないことが少なく、比較的楽に運用ができますね。
使い方としては
- 為替ヘッジありは短期投資向き
- 為替ヘッジなしは短期でも長期でも使える
と僕は思います。
例えば今、米国の利上げが終了したタイミングなどは為替ヘッジありを使ういいタイミングかもしれません。
非常に限られたタイミングでしか使うことができませんが、うまく使えば短期間にしっかりとしたリターンを狙うことも可能だと言えます。
為替ヘッジありは短期投資向き
まとめ
- 『為替ヘッジあり』は直物と先物を利用した投資商品
- 『為替ヘッジあり』のヘッジコストは通貨間の金利差
- 『為替ヘッジあり』のコストは金利差が動くと変動する
- 為替ヘッジありは金利に影響を受け、為替ヘッジなしは為替に影響を受ける
- 『為替ヘッジあり』は短期投資向き(個人的な意見)
今回は『為替ヘッジあり』という商品のヘッジコストについてお話をしました。
最近はドル円の動きが激しく為替によって資産額が大きく影響を受けることもあったと思います。
しかし、為替は長い目で見ればそこまで資産に影響を与えませんし、あまり気にする必要はないと思います。
とはいえやはり気になる。
そんな時に為替ヘッジありの商品は魅力的に見えるかもしれません。
でも金利差によるコストは割と大きいので長期的な投資をするつもりで購入するならお勧めしません。
為替ヘッジありがお勧めされない理由は『コストの高さ』ですが、今の日本と米国の金利さを考えるとかなり大きなコストです。
魅力的に見える商品ですが注意するようにしましょう!
というわけで、今と将来の生活を少しでも豊かにするためにコツコツと資産形成頑張っていきましょう!
ではまた!