この記事では2024年1月30日に出る高配当投資信託を2つ紹介します。(1月15日募集開始)
- どんな投資信託?
- 手数料(信託報酬)は?
- オススメできるの?
ということについて解説していきます。
新NISAに向けてどう考えるか?ということについても話していきます!
それではやっていきましょう!
2つの高配当投資信託
「SBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」(愛称:雪だるま(S&P500高配当株式-分配重視型))
このファンドはS&P500高配当指数に連動するETF『SPYD』に投資をすることができる投資信託です。
S&P500高配当指数とはS&P500の中で配当利回りが高い上位80銘柄のパフォーマンスを計測する指数です。
つまりS&P500の中で配当の高い銘柄かき集めて投資するよ!っていうファンドです。
過去にこんな記事を出してるので是非こちらも↓
信託報酬は?
気になる手数料ですが、この投資信託は
信託報酬:年率(税込)0.1338%程度
参考:SPYDの経費率は0.07%
高配当株式をまとめた投資信託の中では比較的低い信託報酬で良心的だと思います。
ただ、気になる部分もあるのでそれは後半で。
分配利回りは?
SPYDの直近利回りや過去の分配金から、4〜5%台は期待できそうです。
ただ為替の状況によっては変動する可能性がありそうなので注意が必要ですね。
また、SPYDはそこまで増配が期待できるETFではないのでこの投資信託も分配金が上がっていく。ということはあまり期待しない方がいいかもしれません。
値上がり益も狙いづらいと思います。
シンプルに高い利回りをもらいたい。という場合には良さそうです。
ちなみに分配金がもらえるのは2月、5月、8月、11月の年4回になります。
- 分配金利回り:4〜5%台で推移しそう
- 分配月は2月、5月、8月、11月の年4回
「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」(愛称:SBI・V・米国高配当株式(分配重視型))
このファンドはFTSEハイディビデンド・イールド・インデックスに連動するETF『VYM』に投資ができる投資信託です。
FTSEハイディビデンド・イールド・インデックとは米国株式市場における高配当利回りの銘柄(REITは除く)で構成される時価総額加重平均型の株価指数のことをいいます。
この指数の銘柄数は400銘柄以上です。
つまり、平均以上の配当を出す米国株を集めて時価総額が大きいのを中心に投資していくよ!っていうファンドです。
『VYM』については過去にこんな記事も出しているので是非↓
信託報酬は?
この投資信託の手数料は
信託報酬:年率(税込)0.1238%程度
参考:VYMの経費率は0.06%
こちらも高配当株式をまとめた投資信託の中では比較的低い信託報酬で良心的だと思います。
ただ、同じく気になる部分もあるので後半で。
分配利回りは?
VYMの直近利回りや過去の分配金から、3%台程度の利回りを期待できそうです。
こちらも米国株のため為替の状況によっては変動する可能性があるので注意が必要ですね。
VYMはSPYDとは異なり、増配が期待できる銘柄です。
最初は利回りがそこまで高くない分、長くこの投資信託を持つと勝手に分配金が増えていくことも期待できそうです。
また、VYMは値上がり益も狙えるのが魅力です。
S&P500ほどではありませんが、じわじわと価格は上昇しています。
長く保有して分配金を得ながら値上がりも狙いたい。という場合には良さそうです。
この投資信託も分配金がもらえるのは2月、5月、8月、11月の年4回になります。
- 分配金利回り:3%台程度を推移
- 分配月は2月、5月、8月、11月の年4回
- 値上がり益、増配も期待できる
新NISAで買うべきか?
新NISA向きではない
まず、言っておきたいのは今回紹介した
- 「SBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」(愛称:雪だるま(S&P500高配当株式-分配重視型))
- 「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」(愛称:SBI・V・米国高配当株式(分配重視型))
この二つの投資信託は非常に優良な商品だと思います。
では、なぜ新NISA向きではないのか?
理由を説明していきたいと思います。
1.手数料がETFより高い
NISAで非課税になるのは日本の税金だけです。
投資信託であろうがETFであろうが米国の株式に投資をすれば配当金に10%の課税がされます。
今回の投資信託とETFを比較すると、
今回の投資信託 | VYMやSPYD | |
特定口座 | 日本でも米国でも課税 | 日本でも米国でも課税 |
NISA口座 | 米国分のみ課税 | 米国分のみ課税 |
こうなります。
つまり投資信託でもETFでも非課税メリットは同じです。
では、同様の動きをする投資信託とETFを選ぶ手段としては手数料の差です。
- 「SBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」(愛称:雪だるま(S&P500高配当株式-分配重視型))は手数料が0.1338%
- SPYDは0.07%
同様に、
- 「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」(愛称:SBI・V・米国高配当株式(分配重視型))は手数料0.1238%
- VYMは0.06%
つまり新NISAで買うのであれば、ETFを買ったらいいんじゃない?と言うのが僕の結論です。
これが新NISAでは購入しない理由の大きな理由の一つです。
2.特定口座では配当控除が使える
新NISAでは外国税額控除も配当控除も使えません。
特定口座ではVYMやSPYDといった海外ETFは外国税額控除のみが使えます。
今回紹介した投資信託では日本の配当控除が使えます。
基本的には配当控除の方が大きな控除を受けることができます。
つまり、特定口座で利用する分には投資信託の方がメリットがあると言えます。
まとめ
- 「SBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」(愛称:雪だるま(S&P500高配当株式-分配重視型))は高配当ETF『SPYD』に投資する投資信託
- 「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」(愛称:SBI・V・米国高配当株式(分配重視型))は高配当ETF『VYM』に投資をする投資信託
- どちらもETFの方が手数料は安い
- 「SBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」(愛称:雪だるま(S&P500高配当株式-分配重視型))は配当重視
- 「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」(愛称:SBI・V・米国高配当株式(分配重視型))は配当利回りが少し低い分、増配、値上がりも期待できる
- 僕は新NISAではこの投資信託には投資しない
- 特定口座ならこの投資信託はあり
- 新NISAで運用したい場合は元となるETF『SPYD』『VYM』を利用する
今回は2つの投資信託を紹介したので少し長くなりました。
今回色々とお話ししましたが、
- 新NISAにおいてはETFを利用
- 特定口座では投資信託を利用
が良いのではないかなと言うのが結論です。
今回紹介した投資信託は1月に出るファンドです。
ちなみに配当目当てで新NISAを利用するなら、僕の場合は増配も狙いたいので、今の所VYMが魅力的だと思っています。
今後は新NISAを餌にいろんなファンドが登場してくると思います。
無駄に高い手数料を取られないようによく確認して優良なものに投資をしていきたいですね!
というわけで長くなりましたが、今と未来の生活を少しでも豊かにするためにコツコツと資産形成を一緒に頑張っていきましょう!
ではまた!