この記事では
- エヌビディアの成長
- NTTがそれに続く可能性がある理由
について解説していきます。
それではやっていきましょう!
エヌビディアの成長
AIブームとエヌビディア
AIブームという言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか?
このAIブームの火付け役は『ChatGPT』です。
2022年の11月30日に『ChatGPT』が発表されてからエヌビディアの株価も急上昇していきました。
エヌビディアの『GPU』という半導体製品がAIに向いているということで、株価は一気に上がり、業績も上がりました。
もともとGPUは画像処理に用いられるのが一般的でしたが、AIブームで風向きが変わりました。
『GPU』は『CPU』とは異なり、複雑な計算は出来ません。
しかし、並列処理が得意で、とにかく簡単な処理であれば速いです。
『高速で並列処理(複数のタスクを同時に行うこと)ができる』というのがGPUの特徴です。
高速処理ができるGPUはAIには都合が良かったようです。
エヌビディアの『GPU』はAIに向いている製品である
『GPU』の問題点
エヌビディアの得意とするGPUには問題点があります。
それは発熱です。
簡単に言うとパソコンを使いすぎるとパソコンが熱くなりますよね。あれです。
そして、その発熱してしまった機械は冷却しないといけません。
半導体は熱に弱いからです。
故障の原因にもなります。冷却に非常に電力を消費します。
これが結構問題になっています。
国際環境経済研究所によるとこれといった技術革新がない場合、『世界中のデータセンター(サーバーがいっぱい置いてあるところ)の電力消費量が2018年比で2030年には約15倍になる。』
と試算されています。
これからAIが普及するにつれて、この電力問題に拍車がかかり、早急に解決しないといけない問題となると考えられます。
GPUの問題点(AI普及の問題点)
- データセンターの電力消費(冷却による電力消費)
NTTがAIの問題を解決
NTTの技術革新(NTTが成長する理由)
NTTはIOWN(アイオン)構想という提案しています。
めちゃくちゃ簡単に言うと『電気から光へ変えていこう』、それで電力効率化・高速化・技術向上をしていこうというものです。
『光電融合技術』という技術。
今まで電気で行っていた処理を光で行うことで熱を持たせず、さらには省エネ、高速化をさせるというものです。
つまり、この技術はAIの発展に大きく貢献することができます。
スマホの充電も一回で数ヶ月とか一年とかめちゃくちゃ長く持つようになるとか…
さらに、温室効果ガスの削減にもつながるので、世界の流れにもしっかりと乗っていける技術になっています。
段階的に開発を進めており、理想的な段階まで辿り着くには時間がかかりますが、新NISAのように長期的に投資をするという観点で見ると非常に良い投資先になるのではないかと考えています。
もちろんこれはAIだけではなく、より大きな枠で活躍する技術だと思うので、開発が進むに連れてNTTは成長していくのではないかと思っています。
ちなみにNTTは半導体チップの信号処理を光で行う電力の消費を抑えた新たな技術について2025年度にも生産を始める考えです。
NTTはAIの未来を救う
- NTTのIOWN(アイオン)構想はGPUの問題を解決する可能性がある
- 『光電融合技術』によって省電力化・高速化が実現
- NTTは2025年度には半導体チップの電力を抑えた技術について生産を開始する予定
個人的にはNTTにはまだまだ成長していく余力があると思うので積極的に投資をしていきたいなと思っています。
※投資を推奨しているわけではありません
まとめ
- エヌビディアのGPUはAIに向いている製品
- GPUの問題点として発熱・冷却の電力問題がある
- 発熱は電気を利用するから発生する
- NTTは『電気の代わりに光を使う』ことでこの問題点を解決しようとしている
- 光を使うことで、省エネ、高速化を実現して冷却が必要なくなる
- 温室効果ガスの削減にもつながる
- NTTは2025年にはこの技術を実現し始められるかも
今回はエヌビディアの成長とそれに伴うNTTへの需要について解説していきました。
もちろん世界中を探せばNTTと同じようにこの問題にと組んでいる企業もあると思います。
しかし、日本という枠で見ればNTTは第一線でこの問題に取り組んでいると思います。
その証拠にこの光技術を使った半導体の開発のために、米国のインテル社、韓国のSKハイニックス社とも組んでいます。
そして、政府も最大約450億円を拠出し支援すると発表しています。
国を挙げてこの事業を進めていることがわかりますね。
半導体はこの時代ではインフラと言えるでしょう。
その半導体において日本が今の米国のように先頭で走り続けることができたら、また大きく成長できる可能性は十分にあると思います。
今回のAIブームでエヌビディアもあれだけ大きくなった企業(時価総額)が、さらに数倍の大きさになりました。
日本の企業は米国と比べるとまだまだ小さいです。
日本の大企業が2倍、3倍に成長するのもあり得ない未来ではないかもしれませんね!
というわけで、今と将来の生活を少しでも豊かにする為に一緒にコツコツと資産形成を頑張っていきましょう!
ではまた!