この記事では
- SBI欧州高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)は良いのか?
ということについて解説していきます。
構成銘柄を抜粋して詳しく見ていきましょう!
それではやっていきましょう!
その前にどういう投資信託なのかについては前の記事を確認してみてくださいね。
SBI欧州高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)
SBI欧州高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)の中身
では日本でもよく知られている銘柄をピックアップして紹介していきます。
そして、高配当株の投資信託への投資ということで、この投資信託に興味を持つ方は配当が目的の方が少なくないと思います。
なので、配当に着目して銘柄紹介をしていくのでよろしくお願いします。
①フォルクスワーゲン
ドイツの自動車メーカーです。
もともとはドイツの国策企業である大企業です。
配当金の推移は下のようになっています。
確かに上がってはいますが、景気に敏感で配当金自体は安定しているとは言いがたい銘柄かもしれません。
※ちなみに2022年には記念配当が出ており、かなりの高配当になっていましたが、一時的な配当ということで上のグラフには反映させていません。
②ブリティッシュ・アメリカン・タバコ
イギリスのタバコ会社です。
タバコ会社は高配当株の代表と言ってもいい銘柄ですね。
日本のJTのような会社です。
ただ、日本だけではなく海外でもタバコは成長産業ではないので注意が必要な銘柄ですね。
とは言っても高配当投資信託に組み込まれている分には全体の配当利回りを引き上げてくれる存在で個人的にはありがたいです。
配当金の推移としては安定していますが、ほとんど増配はしていないですね。
高配当としては優秀ですが成長期待はありません。
もし個別株で投資をするなら大きく下げている場面で購入するのが良さそうですね。
③アクサ
アクサはフランスの保険及び資産運用会社です。
日本でもCMなどがよく流れていますね。
配当金はコロナ禍の時を除いて右肩上がりに推移しています。
株価は長期的にヨコヨコしています。
ただ保険会社は安定的に利益を上げることができる高配当投資家にとっては人気な業種です。
配当推移から見ると魅力的な銘柄のひとつです。
④ミシュラン
ミシュランはフランスの世界最大級のタイヤメーカーです。
日本のブリヂストンと争う銘柄ですね。
車に乗る人なら聞いたことがある人は多いと思います。
配当金に関しても基本的には右肩上がりでブリヂストンとよく似た動きをしています。
少し回復が遅れたとはいえ、しっかり配当金を上げてくれています。
とは言っても日本から投資をする場合は為替リスクなどもありますので、ブリヂストンでいいともいえますね。
しかし、比較的良い銘柄だと思います。
⑤ボーダフォン・グループ
ボーダフォングループはイギリスの通信会社です。
昔は日本でも活躍していた会社でした。
NTT、au、ボーダフォンの3強でした。
しかし、日本ではソフトバンクが買収し日本の通信会社はNTT、au、ソフトバンクの3大キャリアになりました。
配当金がかなり下がっているにもかかわらず、配当利回りは高い水準にあります。
しかし、2024年の配当金も30%ほど減配が見込まれています。
配当金だけではなく株価も下がっている銘柄ということになります。
正直なところ現状はあまりよくない銘柄だと思います。
減配が多い銘柄は投資信託に組み込まれているのは少し不安感がありますね。
まとめ
欧州高配当株投資信託の構成銘柄の配当推移を紹介
- フォルクスワーゲン:良くも悪くも業績に左右されている
- ブリティッシュ・アメリカン・タバコ:増配期待はできないが比較的安定した高配当
- アクサ:安定配当・増配も期待できる銘柄
- ミシュラン:景気敏感株だが比較的安定成長
- ボーダフォン・グループ:ディフェンシブ銘柄の割に不調。安定感も無し
今回は有名なところで、出来るだけ違う業種の銘柄を5つ紹介してみました。
良さそうな銘柄もあれば、少し心配が残る銘柄もありました。
しかし、投資信託での投資となると勝手にリバランスしてくれるので多少変な銘柄が混ざっていても心配がないと思っています。
そして、おそらく同じようなコンセプトで運用されている日本高配当株ファンドもしっかりリバランスされているのでそこまで個別の銘柄に危機感を持つ必要もないのかなと思います。
ちなみにその日本高配当株の投資信託のリバランスについては下から見てみてください。
日本高配当株ファンド
最後に:結局投資をする?
個人的には信託報酬も低くて非常に面白い投資信託だと思います。
ただ中身は微妙な銘柄も正直あります。
とはいえ、上でも書いたように定期的にリバランスされるので買っても良い銘柄だと思います。
しかし、実際にどのように運用されていくかは不透明な部分も多いということもありますし、現状では成長しなさそうな銘柄も多く含まれているのも事実です。
なので僕個人としては新NISAの枠を使っての購入はしないかなと思います。
配当目的で特定口座での投資をする分にはありだと思います。
また、3,6,9,12月の配当ということもあって、毎月配当を作りたいという場合には使いやすいかもしれません。
ただ日本株は3,6,9,12月に配当金が出る銘柄が多いので、日本株投資をしている方は無理に欧州高配当株ファンドに投資をする必要もないかなと思います。
結論としては僕は現状買いません。
買いたくないというわけではなく、僕にとっては優先順位的に低めかなという風に考えています。
どちらかというと日本株高配当ファンドの方が欲しいですね♪
というわけで今と将来の生活を少しでも豊かにする為に一緒にコツコツと資産形成頑張っていきましょう!
ではまた!