この記事では
- 少し先の株価の動きを知る方法
について紹介していきたいと思います!
まずその前に信用取引について簡単に解説していきます!
信用取引
ではまず、信用買いと信用売りについて簡単に説明しますね。
信用買い
信用買いとはお金を借りて株式を買うことです。
しかし、当然お金を返す必要があります。
返す方法は二つ。
- 借りたお金をそのまま返す(買った株式は手元に残る)
- 反対売買による返済(株価が下がってたら損失、株価が上がってたら利益)
この返済は半年以内に行う必要があります。
つまり、信用買いは半年以内に株価が上がるだろうということを見込める銘柄に対して行う取引ということになります。
信用買いとは
- お金を借りて株式を買う取引
- 半年以内に返済する必要がある
信用売り
信用売りとは株式を借りてその株式を売ることです。
つまり、取引としては先に売りから行う取引ということです。
これも当然株式を返す必要があります。
返済方法は二つ。
- 同じ株式を持っているならそれを返す(最初に信用売りした時の金額を受け取る)
- 反対売買による返済(株価が下がってたら利益、株価が上がってたら損失)
信用売りも同様に返済は半年以内に行う必要があります。
つまり、信用売りは半年以内に株価が下がるだろうと見込める銘柄に対して行う取引ということになります。
信用売りとは
- 株式を借りて株式を売る取引
- 半年以内に返済する必要がある
貸借倍率
信用取引において貸借倍率という指標があります。
これは信用買い残が信用売り残の何倍あるか?という指標です。
ちなみに信用買い残と信用売り残とは。。。↓
信用買いにおいて半年以内に返済を行う必要がある取引がいくつ残っているか?という指標として『信用買い残』というものがあります。
信用売りにおいて半年以内に返済を行う必要がある取引がいくつ残っているか?という指標として『信用売り残』というものがあります。
さて、ではこの貸借倍率をどう見ればいいのでしょうか?
貸借倍率で株価の動きを読む
改めて、
- 信用買いの返済方法には半年以内に株式を売って返す方法
- 信用売りの返済方法には半年以内に株式を買って返す方法
がありましたね。
つまり、
- 信用買いが多い状況は半年以内の売り圧力が強いと言えます。
- 信用売りが多い状況は半年以内に買い圧力が強いと言えます。
たとえば、貸借倍率が50倍だとすると
半年以内は信用取引による売り圧力が買い圧力よりも50倍も多いということになります。
このように将来の買い圧力や売り圧力について信用取引から予測することができます。
ただし、これがあまり参考にならない場合があります。
注意点
たとえば、1日の出来高(取引量)が100万株ある銘柄で、信用取引が10万株の取引しかされていなかった場合があったとします。
その場合、1日の取引量の10分の1しかない買い圧力や売り圧力はほとんど株価に影響を与えません。
つまり、貸借倍率を見るだけではなく、取引量についても注目することが大切です。
まとめ
- 信用買いはお金を借りて株式を買う取引
- 信用売りは株式を借りてその株式を売る取引
- 信用取引は半年以内に借りたものを返済する必要がある
- 未返済の信用買いが未返済の信用売りの何倍あるか?というものを示したものが貸借倍率
- 信用買いの残りは将来の売り圧力になる
- 信用売りの残りは将来の買い圧力になる
今回は信用取引によって株価がどう動くか?
を予測する方法について解説しました。
しかし、あくまでも一つの指標であるだけです。
しかも、実際にどのくらい株価の変動があるか?ということまではわかりません。
ただ、タイミング投資をしたい方は少しは参考になるかなと思います。
また、貸借倍率を見ることで自分以外の投資家がその銘柄の今後についてどのように見ているか?ということについても知ることができると思うので、株価の変動以外の視点でも参考になると思うのでぜひ確認してみてください!
今回、信用取引は『半年以内に返済の必要がある』という説明をしましたが、信用買い残や信用売り残、貸借倍率においては、残り半年の期限があるものも、残り3ヶ月の期限のものも残り1ヶ月が期限のものも含まれます。
つまり、残り半年とはいったもののどのタイミングで決済されるかわかりません。
また、その期限についても少し参考になるものについても今度紹介したいと思います。
というわけで、今と将来の生活を少しでも豊かにする為に一緒にコツコツと資産形成頑張っていきましょう!
ではまた!