2024年8月5日の日本の株式市場において、
日経平均株価が
- 4451円安
- 12.4%下落
という歴史的な暴落を見せました。
ということでこの記事では
- 暴落がきた今、どう立ち向かうか?
ということについて解説していきたいと思います。
それではやっていきましょう!
暴落への立ち向かい方
暴落の心構え
まず、暴落は必ず来ます。
10%程度の調整なら毎年のように来ますし、20%を超える下落も数年に一度はきます。
長く投資をする人なら何度も経験をするでしょう。
長く投資をしていきた人は何度も経験をしてきました。
そしてその暴落の正確なタイミングは予測できません。
もし容易に相場の動きが予測ができるというならそもそも暴落なんて起きることはありません。
なので、まず暴落は起きて当然という心構えを持つことが大切です。
ではどう立ち向かうのか?
常に暴落が来ることを想定する
暴落のタイミングが予測できないということは、常に暴落が来ると考えておく必要があります。
ということであれば、ポジションを暴落前提にしておくことが大切です。
暴落が怖い場合、例えば、
- 株式の他に債券やゴールドを持つ
- 普段から現金比率を高くしておく
- ディフェンシブ株の割合を高める
というようなことが考えられます。
しかし、どう足掻いても株式を持っている以上暴落のダメージを受けることは確実と言っていいでしょう。
つまり、暴落前から暴落に備えるということは保有するリスク資産の額が半分以上減っても問題ないと言える範囲でのみ持つということが大切です。
とはいえ、強気相場で強気になってしまい、リスク資産を多く持ってしまい、そこで暴落をくらってしまう人もいると思います。
では暴落をくらってしまった人はどう立ち向かえばいいのでしょうか?
暴落が来てからの立ち向かい方
暴落前に売り抜けた人はラッキーだと感じるかもしれません。
しかし、それはあくまでもラッキーなだけであってそんなラッキーは何回も続くことはありません。
ガチホの勝率は高い
2020年のコロナショックの時の暴落が記憶に新しいと思います。
そこで、世界最大級の資産運用会社バンガード社のデータを見ていきましょう。
引用:https://corporate.vanguard.com/content/corporatesite/us/en/corp/articles/how-vanguard-investors-reacting-market-volatility.html
これは2020年2月19日から5月31日コロナショックの暴落でパニック売りが大量発生した時に、売買して儲けることができた人の割合を示したグラフです。
この間には34%下落したのち、36%上昇しました。
つまり、下がってからほぼ元に戻るまでの期間ということですね。
その間に売買して
- 損をした人が86%。
- 儲けることができた人が14%。
つまりほとんどの人が損をしています。
また、暴落のたびに14%に入ることは非常に難しいことは容易に想像できます。
こうしたことから、『何もしないことが最大のリターンにつながる可能性が高い』ということが分かります。
バンガード社はガチホすることを推奨していると読み取ることができますね。
狼狽売りをしてしまった場合
狼狽売りをしてしまったら時を戻すことはできないので諦めるしかありません。
しかし、失敗したところで今後何もやり直せないということはありません。
改めて長期投資を前提に投資をすることは可能です。
当然、狼狽売りをしてしまうということはリスクをとり過ぎてしまったということに他なりませんから、株式の割合を少なくするなどリスク許容度は見直す必要があります。
とはいえ、リスク許容度は人によって異なるのでどのくらい現金を残しておけばいいのか?ということや、株式はどのくらい持っておけばいいか?
ということは一概には言えません。
一般的には『生活防衛資金(半年から数年生活に困らない預貯金)があればいい』と言われることが多いです。
しかし、個人的にはそれに加えて精神的に安心感のある金額を現金で持っておいてもいいと思っています。
例えば生活防衛資金は200万円で十分な独身男性が2人いたとします。
2人とも1000万円持っていても
1人は200万円以外全部投資に回す。
もう1人は700万円残して300万円だけ投資に回す。
そのくらい個人差があってもいいと思っています。
とにかく狼狽売りを今後しないように精神的な安定を崩さない範囲での投資が大切です。
まとめ
暴落は必ず来ると認識しておくことが大切
暴落前
- 暴落前には暴落を想定したポートフォリオをあらかじめ組んでおく
- リスク許容度を超えない
暴落にあった後
- 結局ガチホの勝率が高い(コロナ禍では勝率86%)
- 狼狽売りしてもやり直せないことはない
- リスク許容度を見直す
今回は暴落への立ち向方、心構えについて解説しました。
市場全体の暴落に対してはバンガード社が言うようにガチホをすることが最善の選択になり得ます。
しかし、業績が悪化し将来性の無い個別株が単体で暴落している場合は話が違うのですぐに逃げることをお勧めします。
とは言っても個別株は難しい、いろいろ考えて投資をするのはめんどくさい。
そう思う場合はやっぱりインデックス投資が最適解だと思います。
しかし、インデックス投資で分散投資をしたとしても、実際に暴落を目の当たりにしたら市場から退場してしまう方はたくさんいるのが現実です。
なので、インデックス投資をするにあたっても勉強は必要だと僕は思っています。
これは『儲けるための勉強が大切』と言っているわけではありません。
インデックス投資をして長期投資を継続するための勉強です。
つまり、一度買ったものを手放さない握力を高めるための勉強です。
- 株式投資がいかに期待値が高いか?
- インデックス投資はいかに効率的か?
- インデックス投資が長期投資に向いている理由
- 過去に株式投資が与えてきたリターン
などなどいろいろあります。
こうした知識を得るだけでかなり握力を高めることができると思います。
自分が決めた投資方針を守って投資を長く続けていくためにも一緒に勉強していきましょう!
というわけで今と将来の生活を少しでも豊かにするために一緒にコツコツと資産形成を頑張っていきましょう!
ではまた!