この記事では8月5日に起きた暴落を受けて、
- 僕の意見と今後の投資の進め方
について紹介していきたいと思います。
それではやっていきましょう!
現在の意見と今後の投資の進め方
現在の意見
まず以前の記事で失業率の上昇でサームルールが発動したというような話をしました。
サームルールは今回はいつもと違うかもしれない。
景気後退のシグナルにならないかもしれない。
とサームルールの生みの親クローディア・サーム氏がコメントしていました。
しかし、個人的には景気後退は来ると考えています。
それでは理由を上げていきます。
逆イールド
逆イールドとは長短金利差の逆転のことです。
長期債の金利は短期債より高いのが通常の状態ですが、その金利が逆転している状態を逆イールドといいます。
現在FRBが打倒インフレのために高金利政策を維持しているために逆イールドが起きています。
現在の金利がこちら↓
引用:https://www.ustreasuryyieldcurve.com/
- 横軸が国債の期間で右に行くほど長期債
- 縦軸が国債の金利で上に行くほど高金利
本来は右肩上がりのグラフになっているのが通常です。
そしてこの逆イールドの状態が解消される前後で景気後退入りすると言われています。
10年債利回りから3か月債利回りを引いたグラフ
引用:https://fred.stlouisfed.org/series/T10Y3M
太い横線より下に折れ線グラフがある時が逆イールド状態です。
そして、グレーの網掛け部分が景気後退の期間です。
歴史を見ると逆イールドが解消されてから少し経った時点で景気後退に入っていることが多いようです。
歴史と同じを動きをするなら逆イールドが解消されてから数ヶ月後に景気後退入りすると考えられます。
失業率の上昇
サームルールが発動するだけあって失業率は上昇しています。
下の画像は失業率の推移
引用:http://t2.jiji.com/linkbox?userID=monex-sec_web&pageID=LB0142_EINDEX_SUMMARY&tcode=T0501020046&src=1
2024年3月〜7月にかけて右肩上がりで失業率は上昇しています。
また、一年前の2024年の3月時点では失業率は3.5%だったことを考えると現在の4.3%という水準は緩やかに高くなっていることがわかります。
そして、失業率の上昇は景気後退に非常に強く関連しています。
失業率と景気後退の関係
引用:https://fred.stlouisfed.org/series/UNRATE
長期間の失業率のグラフでグレーの網掛け部分は景気後退に入っている期間です。
どの部分を見ても失業率が緩やかに上昇した後に一気に上昇しています。
そしてその一気に上昇した時に景気後退に入っています。
今は緩やかに上昇をし始めている部分である可能性があります。
このあとも失業率が上がり続ける場合は要注意だと思います。
数ヶ月後に失業率が急上昇すれば景気後退に入っている可能性が高いと考えられます。
景気後退
これらのことから個人的には数ヶ月〜1年以内には景気後退に入っていく可能性が高いと考えています。
また、CPIが落ち着いてきたこともあり、9月の利下げはほぼ確実ですが、これが逆イールド解消の始まりになる可能性が高いです。
ただし、景気後退が来なくて済む可能性は0ではありません。
そこで、僕の今後の投資方針について簡単に紹介していきたいと思います。
これからの投資の進め方
今後の景気後退を警戒してかの有名な『投資の神様』ウォーレンバフェットも現金比率を高めています。
ですが、個人的にはバフェット氏でも未来を予測することはできないと仰っていることから、投資をせずに景気後退まで過ごしていくつもりはありません。
まず
- 積立投資は継続
- 給料のフルベットは止める
積立投資は継続
積立投資は相場が読めないという前提のもと、一定の金額で株価が上がった時も下がった時も買い続けて平均的なリターンを取るというもの。
ここで止めてしまってはナンセンスです。
景気後退が来るならその時は必ず買い続けなければなりませんし、景気後退が来ずに株価が上がり続けるのであれば今がや水準ということになります。
気にせず続けましょう。
フルベットをやめる
フルベットを止めます。
僕は今まで給料が入って余った金額は預貯金には回さずに全て投資に回してきました。
例えば10万円あったとしたら全て投資に回していたものを5万円にするとかそんな感じで投資を進めていきます。
そして失業率の急激な増加、逆イールドの解消、その他の経済指標をよく観察しながら、タイミングを見て一気に投資をしたいと思います。
もちろん景気後退が来なければ機会損失ということになってしまいますが、そこは趣味の投資なのであまり気にしないようにします。
現金比率を減らすというよりは、今まではフルベットで段々現金比率が下がっていたものを現金比率を下げないように運用していこう。という趣旨ですね。
まとめ
- 逆イールドが解消されていない
- 失業率が緩やかに上がっている
→景気後退の懸念は拭いきれない
→今後は経済指標(特に雇用)を注視
今後の投資方針は
- 積立投資は継続
- フルベットを止める
今回は景気後退の懸念について解説しました。
僕は今回の記事で主張した通り、景気後退は来ると考えています。
一方でISM非製造業景気指数や小売売上高が強いこともあり、景気後退が来ない可能性というのも捨て切ってはいません。
ここまで読んで非常に曖昧な答えだと感じたかもしれませんが、未来は読むことができないのが大前提です。
とはいえ、結構強く景気後退が来ると感じています。
なによりも投資の世界において『今回は違う』というのはあまり良い考え方ではありません。
今の状況に類似した時は過去に何度もありましたが、景気後退を避けられたのはたった一度だけです。
つまり僕は歴史を参考に、より可能性が高い方にベットしているだけです。
少しでも参考になればなによりです。
というわけで、今と将来の生活を少しでも豊かにするために一緒にコツコツと資産形成頑張っていきましょう!
ではまた!