この記事では
- 米国経済のソフトランディングとハードランディング
について解説したいと思います。
また、今後の米国経済はどうなっていくかについてお話ししていきたいと思います。
それではやっていきましょう!
米国経済のソフトランディングとハードランディング
ソフトランディングとハードランディングとは?
まずこの言葉の意味について、みなさんもご存知かもしれませんが改めて簡単に説明。
まずは、
景気が加熱している時に、金融政策などによって景気を緩やかに落ち着かせて、景気後退に陥らせないこと
そして、
景気が加熱している時に、金融政策によって景気を急激に冷ますが、景気後退に陥ってしまうこと
簡単に言うとこんな感じです。
要はソフトランディングになるかハードランディングになるかは景気後退になるかならないか?
と言う点が争点になります。
どっちに転ぶのか?
ソフトランディングかハードランディングのどっちに転ぶのか?
と言うところが皆さん気になる点だと思いますが、それは分かりません。
現時点で注目すべき指標は『雇用統計』です。
雇用統計以外にも雇用・失業関連の指標は市場に影響を与えやすく、景気後退をしているかどうかの判断材料としても利用されます。
どちらにせよ景気後退になるかならないかはわからないので、どっちに転んでもいいように準備しておくことが大切です。
これからの米国株
米国は2024年9月から利下げを始めました。
利下げ後、リセッションに入る確率は高いですが100%ではありません。
では、株価(市場平均)はどうなっていくのでしょうか?
下のチャートは中心から右側がFRBが利下げをした時の想定です。
引用(https://www.isabelnet.com/sp-500-index-pre-and-post-fed-rate-cuts/)
- 青の線が景気後退に入らなかった場合のS&P500
- グレーの線が景気後退に入った場合のS&P500
非常にシンプルですが景気後退に入らなければ株高は続くし、景気後退に入れば株安になるという想定です。
また景気後退に入らず強い経済が続くのであれば、利下げのペースは緩やかになると考えられますし、景気後退に入れば利下げのペースは上がるでしょう。
今後の利下げ
今後の利下げに関しては市場とFRBでは意見が割れています。
市場参加者の予想
引用:https://www.cmegroup.com/ja/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html
FRBの予想
引用:https://www.cmegroup.com/ja/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html
市場参加者の予想とFRBの予想が異なることがわかります。
市場参加者のほうがハイペースの利下げを予想しており、FRBは緩やかです。
これは
- FRBはソフトランディング(景気後退を回避)
- 市場参加者はハードランディング(景気後退入り)
を予想している考えられます。
ただここからは個人的な予想もお話ししたいと思います。
個人的な予想
まず、今の利下げ予想が株価にとっては危険だと考えています。
①FRBの予想通りに進む場合
FRBの予想通りになった場合はソフトランディングとはなりますが、実際にソフトランディングが成功しているかどうかは市場は判断できないと思います。
そして、経済への不安を抱えたまま、もっとハイペースに利下げが進むと考えている市場参加者は失望して株価は下がると考えられます。
次に、
②市場参加者の予想通りに利下げが進む場合
市場参加者の利下げをハイペースに進めるという予想は景気後退に入ると考えているということだと思います。
それはつまり、経済の悪化を示します。
確かに利下げが進むのは良いですが、景気後退に入った場合は株価は下がるのが常です。
また上のチャートの通り、景気後退に入った場合は株価が下がるという予想もされています。
つまり、今のFRBと市場参加者の想定のズレは株価にとってはあまり良くないと思います。
しかし時間が経つにつれてこのズレは修正されていくと思います。
なので、景気後退に入ったという確信がない限りは長期的には株高になっていくと思います。
まとめ
ソフトランディングなら株高
ハードランディングなら株安
市場参加者はハードランディング予想
FRBはソフトランディング予想
利下げペースに市場参加者とFRBの間でズレがある
予想のズレが修正されるときに株価が下がる恐れあり
というわけで今回は米国市場の動向について解説しました。
今は非常に不安定な状態になっていると思われます。
なのでボラティリティの高い状態が続く可能性があります。
また、今は労働市場に注目が集まっています。
労働市場の状態次第では株価はより激しく動く可能性があります。
そのため今後は投資家も経済指標に注目しながら投資を進めていく必要がありますね!
というわけで、今と将来の生活を少しでも豊かにするために一緒にコツコツ資産形成頑張っていきましょう!
ではまた!