今回はサクッと米国経済を振り返りたいと思います!
それではやっていきましょう!
経済指標
毎月1週目は重要な経済指標がたくさん発表されます。
これらを元にこの記事では米国の経済状況を解説します!
それではサクサクいきましょう!
これを読めば今の米国経済が大体わかる!(はず!)
ISM製造業景気指数
米国全体の製造業の景況感を示す指数。
- 50以上なら景気の拡大
- 50未満なら景気の縮小
今回は
- 予想は47.5
- 結果は47.2
予想を下回りました。
2022年の11月以降長らく50を下回っています。
米国の製造業は1年半以上苦しい状態が続いています。
JOLTS求人件数
米国の求人件数を調べた経済指標です。
ほとんどの経済指標は前月(9月)の状況を調査したものですが、この経済指標に関しては2ヶ月前(8月)の内容なので注意が必要です。
今回は
- 予想は765万人
- 結果は805万人
目立って高い数字ではありませんが、企業は予想以上に労働力を求めていることがわかります。
しかし、この指数が増加して
ADP雇用者数
ADP社が発表する雇用報告レポート。
雇用統計の2日前に発表されることから雇用統計の先行指標とされる。
雇用統計の非農業部門雇用者数と関連性が高いとされています。
月ごとの雇用者数の増減を知ることができます。
- 予想は12万1,000人
- 結果は14万3,000人
結果としてすごく大きな数字ではありませんが、7月、8月を上回って予想も上回りました。
景気が減速しているとは思えない結果でした。
雇用は強いと言えますね!
ISM非製造業景気指数
米国全体のサービス業の景況感を示す指数。
- 50以上なら景気の拡大
- 50未満なら景気の縮小
製造業景気指数と同じですね。
今回は
- 予想は51.5
- 結果は54.9
予想以上にサービス業の調子は良いようです。
非製造業景気指数は最近はほとんど50を上回っています。
今年50を切ったのは4月と6月だけですね。
米国はサービス業が強いですが、昔と比べて需要がモノよりコトに変化していっているというのもあると思います。
例えばCDやDVDを買っていたのが今はサブスクですからね。
本も電子書籍ですし、ゲームもダウンロードです。
製造業はどちらにせよ縮小する運命にあるのかもしれません。
雇用統計
最後は雇用統計です。
非農業部門雇用者数
- 予想は148万人
- 結果は254万人
失業率
- 予想は4.2%
- 結果は4.1%
平均時給(前年比)
- 予想は3.7%
- 結果は4.0%
予想よりもとにかく強かった。
文句なしの結果でしたね。
内容としてはやはりISM非製造業景気指数の結果通り、サービス業がかなり強い結果でした。
医療関係なども強かったですし、公務員も前回ほどではないですが雇用に貢献していました。
ただ、平均労働時間が前回と比べてわずかに減っていました。
企業のコスト削減として労働時間の削減という方向感もあるのかもしれません。
また、平均時給の急激な上昇はインフレの再燃を引き起こす可能性も感じる部分ではあるので気になるところではあります。
なにより賃金インフレは根強いと言われているので、できるだけある程度の水準で保ってくれると嬉しいですね。
今回の雇用統計は少し強すぎた感もありますね。
大統領選前ということもあって少し勘ぐってしまう部分も….
結論
めちゃくちゃ簡単にいうと、製造業は調子が悪いけどサービス業は絶好調だし、雇用も確保できている。
という内容でした。
ただし、長期的に見ると金利を上げ始めてからさまざまな経済指標はじわじわと下げている傾向があります。
FRBは景気を引き締めているけど、ギリギリで抑え込んでいるという状況とも言えます。
FRBはかなり難しい舵取りをしているということです。
少し失敗するとインフレの再燃or景気後退に向かう状態です。
とはいえこの状況を維持しつつインフレ率が落ち着けばソフトランディングは成功です。
今の時点では過度に心配する必要はなさそうです。
経済指標をチェックして心構えをしておくと良いでしょう。
ここからは個人的な見解ですが、インフレを止めるには景気を壊さないとほぼ無理。
と思っています。
景気が健全だとサービスやモノに対する需要もしっかり維持されて物価が上がり続けると考えられます。
だから過去にソフトランディングを達成できた例はほぼ無いのでしょう。
確かにソフトランディングの可能性もあるので、しっかりとポジションは維持しつつ、景気後退やインフレ再燃への心構えをしておくことが大切だと思います。
ということでどんなことがあってもめげずに一緒にコツコツ資産形成頑張っていきましょう!
ではまた!