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【分配金】ETFの分配金がなにかおかしい…?

moomoo証券

最近でたETFの分配金がなんか少ない…

思ってたより少ないことが確かにあるね!

実は新しいETFはそうなる場合があるんです。

この記事では

  • ETFの分配金が少ない気がする

という疑問を解決していきたいと思います!

それではやっていきましょう!

新しくできたETFの分配金は少なくなる

少なくなるなんて詐欺じゃないか!怒

決してそんなことはありません!安心して!

例:iシェアーズ米国連続増配株ETF(2014)

これは米国の連続増配している銘柄にまとめて投資ができる海外ETF『DGRO』に投資ができる国内版のETFです。

どんなETFなのか?ということについては下のリンクから確認してね!

DGROと国内ETF (2014)の分配金

DGROは現在(2024/10/21時点)で2.5%程度です。

一方で2014はどうでしょうか?

まだ設定されて1年も経っていないのではっきりは言えませんが、年4回の内2回は分配金が出ています。

5月と8月に権利確定した分ですが、それぞれ一口あたり0.8円でした。

あと残りの2回も0.8円だとすると、一口あたりの分配金は年3.2円ということになります。

現在(2024/10/21時点)の2014の一口あたりの価格は約244円です。

そこから計算すると、分配利回りは1.3%程度の分配利回りになります。

これではDGROに投資ができるETFと言っているのに少なすぎますね。

2024/10/21時点

  • DGROは2.5%程度の分配利回り
  • iシェアーズ米国米国連続増配株ETF(2014)の想定分配利回り1.3%

なぜこのようなことが起きるのでしょうか?

分配金が少なくなる理由

なぜ新しいETFの分配金が少なくなりやすいかというと、純資産額の急激な増加によって『分配金が希薄化されるから』です。

たとえば条件として

  • 元となるETFの次の決算が3月
  • それをトレースする国内ETFの決算が5月

純資産額は

  • 3月の国内ETFの純資産額が25億円
  • 5月の国内ETFの純資産額が50億円に増加

になっていたとします。

実際の分配金が決まるのは元となるETFの決算月である3月です。

つまり国内ETF側は25億円にかかる分配金しか準備できていないわけです。

ですが、5月には純資産額は増えてしまっているので、25億円分の分配金を50億円分で分けなければならない。という状況になります。

めちゃくちゃ簡単にいうと25人しかいないと思っていたから25枚のクッキーを買っていなかったのに50人も遊びに来た。って感じですね笑

一人当たりのクッキーは半枚になってしまうということです。

今回の例だと分配金は半分になってしまうということですね。

なぜ新しいETFにこういうことが起こりやすい?

新しいETFは純資産額が当然小さいです。

1億円→2億円よりも3000億円→6000億円

の方が資金を集めるのには時間がかかります。

ですが、どちらも純資産額は2倍になっています。

分配金の希薄化という視点で見ると、どちらも分配金は半分になってしまいます。

つまり、純資産額が小さいと倍率的に純資産額が急増しやすいと言えるわけです。

また、話題性があると尚更急増しやすいと考えられますね。

逆に言うと、ある程度純資産額が増えて落ち着いてきたら分配金の希薄化はそこまで気にならなくなると思います。

人気のあるETFなら純資産額は増加し続けると考えられますが、基本的には時間が経てば経つほど落ち着いてくるはずです。

なので、過度に心配する必要はないでしょう。

ちなみに希薄化と逆の濃縮化という現象もあります。

まとめ

ETFの分配金が少なくなるワケ

分配金の希薄化

  • ETFには元となるETFがある場合がある(DGROとiシェアーズ米国米国連続増配株ETF(2014)など)
  • 元となるETF分配金の金額が決まる(権利確定)→ETFの権利確定までに資産額が増える→決まってしまっている分配金で増えた資産額の分まで支払う必要がある→一口あたりの分配金が減る

まとめでは説明不足で理解しづらいかもしれないので本文を読み返してね。。

分配金の希薄化や濃縮化というのは、ETFにおける分配原資と純資産が分けられているようで分けられていなかったりするという少しややこしい状況から起きる現象です。

細かく理解する必要は正直ないと思いますが、元のETFより分配金が少ない?と感じた時になどにはこうした希薄化が起こっているということを理解していれば安心して保有し続けられると思います。

総資産額は時間が経てば経つほどほぼ確実に分配金は安定します。

もし、急に設定当初以上に人気になったりするとまた希薄化が顕著になる可能性はありますが、あまりそういうことはないでしょう。

また、人気があまりなくて資産額があまり増えないという場合においても分配金は安定するかもしれません。

しかし、それはそのETFが上場廃止になる可能性も出てきますし、そもそも人気がないということは価格が下がって損をしてしまう可能性も高くなります。

なので、基本的には投資信託やETFは人気があり、資産額が増えていっているものを選ぶ方が安心安全ではあると思います。

資産額が増えると手数料が低くなる場合もありますしね!

というわけで今と将来の生活を少しでも豊かにするために一緒にコツコツ資産形成を頑張っていきましょう!

ではまた!

ABOUT ME
お金のないサラリーマン投資家|けい
・投資信託、個別株、仮想通貨を中心に投資中。 ・30歳で資産1000万円 ・主に米国経済についてとことん勉強中 給与と投資による利益で将来の不安の解消と生活の負担の軽減を。あわよくばサイドFIREを目指して奮闘中。
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