インデックス投資

【米国株】今は割高!無理するな!

moomoo証券

米国は景気が強いね!

米国株も今年は何十回も最高値更新してるもんね!

ですね!しかし今は割高とも言われています。。。

この記事では

  • 米国株が割高と言われる理由

について解説していきたいと思います。

米国株が割高と言われる理由

米国株って割高なの?景気がいいから大丈夫じゃない?

株式市場はいろんな視点から見られています。なので今回紹介する視点も持っておくと良いでしょう。

シラーPER

シラーPERはCAPEレシオとも呼ばれます。

通常のPERは12ヶ月間のEPS(利益)から算出されていますが、

シラーPERは10年間の平均EPS(利益)で算出したPERです。

長期的な平均の利益から算出するので通常のPERほど跳ね上がることはありません。

また同様に急激に下がることもありません。

通常は25倍を超えると割高であると言われます。

EPSの上昇よりも強く市場が加熱していくことでシラーPERが上昇していきます。

通常のPERと比べて市場の期待値・過熱感がよくわかる指標だと個人的には思います。

では今のS&P500のシラーPERはどのくらいなのでしょうか?

2024/11/1時点:S&P500のシラーPER

S&P500のシラーPER

引用:https://www.gurufocus.com/economic_indicators/56/sp-500-shiller-cape-ratio

ITバブル時の1999年-2000年あたりは40倍を超えており歴史的に最も高い水準を記録していました。

しかし、現在は36倍を超えており、ITバブル時と2021年以来の高水準となっています。

2021年は高水準でしたが、2022年の下げ相場で調整された印象はありました。

日本から見ると為替であまり下がったようには思わなかった1年でしたが…

とにかく今はシラーPERを見ると、ITバブル以来の過熱感があるというように判断できるということです。

  • シラーPERは25倍超えで割高と言われる
  • 現在のシラーPERは36倍(2024/11/1)

リーマンショック時

ちなみにリーマンショック時(2009年)は

  • 通常のPER120倍程度
  • シラーPER13倍程度

通常のPERはかなり割高を示していましたが、シラーPERはかなり割安を示していました。

もちろんこのリーマンショックの暴落は買い時だったと言えるでしょう。

ちなみにITバブル時はシラーPERも通常のPERもそこまで差はありませんでした。

そして現在(2024/11/1)の通常のPERは30倍に届かないくらいで割高感はありますが、極端なほど高いわけではありません。

バフェット指数

バフェット指数とは株価市場全体の時価総額を名目GDPで割った数字のことです。

GDPよりも株式市場の時価総額が大きい状態だと1(100%)を上回ります。

詳しくは過去の記事を見てね!

では今はどのくらいの水準なのでしょうか?

2024/11/1時点:バフェット指数

バフェット指数

引用:https://en.macromicro.me/series/617/wilshire5000-to-gdp

このようにほぼ2倍(200%)ということで歴史的にもほぼ最高水準になっています。

これもGDPという視点で見ても米国株は割高である見ることができますね。

では最後にまとめと僕の意見を書いておきますね。

まとめ

米国株は割高なのか?
  • シラーPERは過去10年間のEPS(利益)にもとにしたPER
  • 2024/11/1時点のシラーPERは36倍で歴史的に見ても割高水準
  • シラーPERは通常25倍を超えると割高と判断される
  • バフェット指数は市場の全体の時価総額と名目GDPを比較した指標
  • 100%を超えるとGDPと比べて高いということを示す
  • 2024/11/1時点では200%近くで割高と判断されている

今回は米国株は割高に見えるということについて解説してきました。

実際に指標だけを見ると非常に割高感がありますね。

ここからは僕の個人的な意見です。

まずシラーPER。

PERは上でも解説した通りEPS(利益)が大きく関係してきます。

S&P500のEPSはここ数年で急上昇しています。

コロナ禍前と比べると現在2倍程度になっています。そしてその上昇傾向は2021年くらいに始まったもので、比較的最近ですね。

もちろんコロナ禍の2020年はEPSはガクッと下がっています。

つまり直近10年のEPSを参考にするシラーPERについて、過去の10年のうち7年ほどはかなり低いEPSで最近の高いEPSは3年分ほどしか含まれていません。

ということは10年間のEPSを平均すると今のEPSと比べて低くなるのは当然です。

そしてその低いEPSで計算されたシラーPERを高い倍率になりやすいと思います。

もしこのまま高い利益を維持さえできればシラーPERは順調に下がっていくと考えられます。

もちろんそれ以上のペースで株式市場が加熱すれば話は別ですが…

つまり現状では過度に心配する必要はないと個人的に考えています。

また、バフェット指数については、

この記事でも書いたように、過去と比べて海外で活躍がかなり大きくなっている米国企業においてはあまり強い意味を持たなくなってきていると思います。

実際に米国経済の成長によってバフェット指数は右肩上がりになっています。

これはだんだんと海外での稼ぎが大きくなっているからだとも考えられますね。

ということで、僕は最近よくシラーPERやバフェット指数を見て割高すぎると言われていますが、過度に心配する必要はないと思っています。

景気後退が来たり、戦争が起きて株価が下落する。ということはあり得ますが、それはいつ来るかは読めないので無視でいいでしょう。

基本的にはこのような割高だとか為替がどうだとかで積立投資をやめたり、インデックス投信を焦って売ってしまったりしないようにしましょう。

というわけで、今と将来の生活を少しでも豊かにするために一緒にコツコツと資産形成を頑張っていきましょう!

ではまた!

ABOUT ME
お金のないサラリーマン投資家|けい
・投資信託、個別株、仮想通貨を中心に投資中。 ・30歳で資産1000万円 ・主に米国経済についてとことん勉強中 給与と投資による利益で将来の不安の解消と生活の負担の軽減を。あわよくばサイドFIREを目指して奮闘中。
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