投資信託

【超重要】投資信託の大切なこと

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投資信託はやっぱり再投資型?

再投資型は効率的だってよく聞くね!

確かに効率的かもしれませんが、絶対的というわけではありません!

この記事では

  • 投資信託の大切なこと

について解説していきたいと思います。

知っている人も多いかもしれませんが改めて考えてみましょう!

投資信託で大切なこと

投資信託で大切なこと?

最近は分配型という分配金が出る銘柄もかなり人気が出ています。そこで改めて投資信託について考えてみましょう!

投資信託の再投資型と分配型

まず再投資型とは投資信託内部で再投資されて基準価額に反映される投資信託です。

分配型は分配金が出てインカムが得られる投資信託です。

つまり

  • 再投資型はキャピタルゲイン
  • 分配型はインカムゲイン

これらを重視したものになります。

これを前提に考えていきましょう。

税金面で投資信託を考える

再投資型の場合

再投資型の税金の支払いが繰り延べられるので効率的だと言われます。

しかし、実際のところ税金が引かれていないわけではありません。

例えば海外株に投資をする投資信託では海外の税制が適用されます。

例えばS&P500に投資をする投資信託の場合は米国の税制が適用されます。

つまり10%の税金を引かれた上で再投資されるわけです。

オルカンも現在は米国株式の割合が多いということから同様に10%の税金が引かれて再投資されます。

日本株の投資信託の場合は約20%の税金が引かれて再投資され、新興国株式の場合はそれぞれの国の税制が適用されるようです。

その辺りは投資信託によって異なります。

つまり、税金は引かれた上で再投資され、売却時には日本の税金である約20%もしっかりと徴収されることになります。

ある意味二重課税とも言えますね。

しかし、NISAでは海外株への投資の場合は再投資時には税金が引かれますが、売却時の税金は引かれません。(日本株のみへの投資は税金は引かれません。)

そして、基準価額に内部で反映されるためNISAの場合は枠を無駄遣いせずに資産を増やすことができるので効率的だと言われるわけです。

また、補足としてeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は米国への10%の課税のみで再投資されていますが、場合によっては三重課税がされる場合があります。

まず全世界株式には主に2種類の指数があります。

  • MSCI ACWI
  • FTSE GACI

最も人気なeMAXIS SlimはMSCIです。

  • MSCIに連動する投資信託は米国の課税
  • FTSEに連動する投資信託は米国以外の課税→米国の課税(二重課税)
  • ETFの場合(VTなど)→米国以外の課税→米国の課税→日本の課税(三重課税)

NISAであっても海外の課税は抑えられませんから、MSCIに投資をする方が効率的であると言えます。

まぁeMAXIS Slimが最も良いと個人的には思いますね。

分配型の場合

分配型の場合はどうでしょうか?

分配型は投資家の手に一度お金が渡ることになります。

しかし、最近の投資信託は二重課税を避けるために二重課税調整が行われることがほとんどです。

つまり、米国高配当株へ投資ができる投資信託の場合は外国課税が調整され、分配金は日本の税金約20%のみが徴収されます。

他の国でも同様ですし、日本株ではそのまま20%の税金です。

シンプルに分配時に約20%の税金がかかると考えてよいでしょう。

しかし、再投資型の場合は外国課税→基準価額に反映されるが売却時に日本の税金という流れになりますが、分配型の場合は分配金だけに注目すれば日本の税金だけで済みます。

ただ、その分配金を再投資をして運用をする場合もあると思うのでどちらが得ということは一概には言えません。

また、NISAで運用をする場合は分配型の場合、分配金をもらってから再投資するとNISA枠を消費することになるので効率的な運用ができるとは言えないので注意が必要です。

そして、特定口座で再投資をする場合だとしても10%で済む税金を20%の税金を支払ってから再投資することになるので効率的とは言えません。

つまり分配型の場合は分配金は生活費などで使うというのが理にかなっているということになります。

なので資産形成期には向かないというのは事実ということになります。

ちなみにNISAでの運用の場合は海外の税金が引かれて日本の課税がされません。

つまり再投資型であっても分配型であってもかかる税金は同じということになります。

異なるのは再投資時にNISA枠を使うかどうか?ということだけです。

基準価額と保有口数

再投資型は基準価額に反映されます。

分配型はお金がもらえますが、投資信託の純資産から出されるので基準価額が下がります(再投資をすれば保有口数が増えます)

再投資型は保有口数が増えないので再投資をしている実感がないと言われますが、それは本当に実感がないだけでしっかり資産額には反映されているはずです。

再投資型で現金を受け取るには売却をします。つまり口数を減らすということです。

一方で分配型は自動的に現金を受け取ることができますが基準価額を減らします。

つまり口数を減らすか?基準価額を減らすか?という違いなだけです。

そもそもみなさんが持っている投資信託の価値は

基準価額×保有口数=資産額

です。

どちらかが減るかというだけの話です。

売却すると保有口数が減るから不安になる。と考える方は少なくありません。

しかし、分配型であっても基準価額が減少していくことによって資産は減少しますし、極端なことを言えば0に向かっていくということになります。

何が言いたいかというと、基準価額も保有口数も同じようなものということです。

まとめ

投資信託の大切な知識
  • 再投資型の投資信託はキャピタルゲインを重視
  • 分配型の投資信託はインカムゲインを重視
  • 再投資型の投資信託の税金は投資対象の国への税金を支払った上で再投資、もしくは投資割合が高い国の税制を用いて税金を支払い再投資される
  • 分配型の投資信託は最近は二重課税調整されるものが多く、日本の税金のみが引かれて分配金がもらえる
  • 売却時はどちらも利益に対して日本の税金がかかる
  • NISAの場合は再投資型も分配型も海外の税金はかかる(二重課税調整はされない)
  • 再投資型の投資信託は再投資時に基準価額にプラスに反映される
  • 分配型の投資信託は分配時に基準価額にマイナスに反映される
  • 保有口数が減る(増える)のと基準価額が減る(増える)のは同じ意味を持つ

今回は説明がわかりにくかったかもしれません。

まず、言いたいのは事実としてNISAは再投資型の方が効率的ということです。

ただ僕は以前から言っていますが、投資は続けることが大切です。

なので、分配金や配当金をもらうことで投資を続けるモチベーションになるという場合は再投資型を無理に選ぶ必要はないと思います。

NISAのつみたて投資枠は再投資型を選ぶことになりますが、それは仕方がないとは思いますが…

ただ、以前紹介したSCHDのように良い分配型のETFもあります。(日本では投資信託のみです)

そんなSCHDが最強!と思って分配金に興味がないのにそれで資産を最大化させようとするのは間違っていると思います。

分配金に興味がないなら素直にS&P500などのインデックス投資でいいでしょう。

また、保有口数と基準価額の関係を理解せずに保有口数が減るのが嫌だからというだけの理由で分配型を選ぶ場合は、この二つの関係を知っておくべきだと思います。

というわけで選び方としては

  • 効率的にとにかく資産を増やしたい
  • 分配金に興味がない

こういう方は再投資型でOKですね。

  • 分配金が欲しい(使いたい)
  • 分配金がもらえることで投資を続けるモチベーションになる
  • 取り崩しが精神的に辛い

こんな方は分配型を選ぶのも良いかもしれません。

定額(定率)で投資信託を売却するサービスもありますが、分配金の方がより強制的なので取り崩ししている感覚は薄くて個人的にはいいのかなと思っています。

どちらにしても自分に合っているという投資信託を選ぶようにしましょうね!

ただし手数料が高すぎたりする悪い商品は選ばないように注意しましょう!

というわけで今と将来の生活を少しでも豊かにするために一緒にコツコツと資産形成を頑張っていきましょう!

ではまた!

ABOUT ME
お金のないサラリーマン投資家|けい
・投資信託、個別株、仮想通貨を中心に投資中。 ・30歳で資産1000万円 ・主に米国経済についてとことん勉強中 給与と投資による利益で将来の不安の解消と生活の負担の軽減を。あわよくばサイドFIREを目指して奮闘中。
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