この記事では
- 単利と複利って何?
- 複利ってそんなにお金が増えるの?
- 単利と複利のお金の増え方、どのくらい違う?
というような疑問に答えていきたいと思います。
単利と複利
単利とは?
単利とは、一定の元本に対して利息や配当を付けていきます。そして、利息や配当を元本に組み入れません。
はい、わかりづらいですね。
例を挙げます。
年利5%で100万円投資します。
1年で100万円と利息5万円。5万円の儲けです。
2年目も100万円と利息5万円。5万円の儲けです。
3年目も100万円と利息5万円。5万円の儲けです。
利息の5万円は100万円に足さずに、100万円のみの利息しか考慮しない。
これが単利です。
複利とは?
元本から得た利息や配当を、次の元本に組み入れます。
そして元本に利息や配当を足した金額で運用を行い、さらにそこから出た利息や配当を組み入れます。これを繰り返します。
これもわかりにくい説明ですみません。
では例を挙げます。
年利5%で100万円を投資します。
1年で100万円と利息5万円。5万円の儲けです。ここまでは同じ。
2年目は105万円の運用になります。利息は5万2,500円。5万2,500円の儲け。
3年目は110万2,500円の運用になります。利息は5万5,125円。5万5,125円の儲け。
4年目は115万7,625円の運用になります。利息は5万7,881円。5万7,881円の儲け
このように利息を元本に上乗せしていくので、毎年利息の金額が増えていきます。
これが複利です。
元本が大きければ利息も大きくなるので、お金が増えるスピードも早くなります。
複利ってどのくらいの速度でお金が増えるの?
30年間の複利運用シミュレーション
100万円を年利5%で複利運用した場合、どのように増えていくのか?
グラフにしてみました。
このように右肩上がりのグラフになります。
1年目は5万円の利息ですが、30年後には約21万円の利息です。
『30年も運用しているのに21万円は少ないよ。』と感じる方も多いかと思います。
しかし、金額よりも『1年で得られる利息が4倍になっている』というところに注目していただきたいです。
元本が増えれば増えるほど利息も高くなります。なので、積立投資などで元本を育てるとより強い複利効果が期待できます。
もちろん、年利率が高くなればもっと大きな複利効果が期待できますし、年利率が低い場合は効果は弱まります。
また、株式投資というものは毎年決まった割合でお金が増えていくということはありません。リスクを受け入れて長い目で行うことが大切です。
単利と比較してみる
上のグラフで示した30年間年利5%の複利による運用益の合計は332万円です。
単利の場合は、100万円を5%で運用すると毎年5万円増えます。
それが30年なので、30×5=150万円
30年間年利5%の単利による運用益の合計は150万円です。
その差は2.2倍です。
ちなみに単利の場合はこんなグラフになります。
ずっと一定の利息ですね。
期間を延ばせば延ばすほど利息によって得られるお金には大きな差が生まれます。
しかし、元本が小さいうちは期間を延ばすよりも投資額を増やしていくことをお勧めします。
- 100万円を30年間年利5%の複利による運用益の合計は332万円
- 100万円を30年間年利5%の単利による運用益の合計は150万円
まとめ
・単利は利息や配当を元本に組み入れない
・複利は利息や配当を元本に組み入れる
・長期で複利と単利で運用をすると何倍もの差が出る
・配当や利息の年利が高ければ高いほど福利と単利で差がつく
・投資額が大きければ大きいほど早く金額の差は大きくなる
今回は福利と単利についてお話ししました。
投資は余剰資金で行うことが大切です。
最大の理由は生活の負担にならないためです。
しかし、それ以外にも複利で運用をする場合に余剰資金であれば、再投資しても負担がなく、再投資することによって複利の効果が得やすいからです。
複利の効果はアインシュタインも人類最大の発明と言い放ったほど強い効果です。
そして、私も複利の効果はかなり強力なものだと思っています。
もちろんある程度の入金力も必要なので、倹約なども頑張る必要はあります。
ですが、お金を増やすこと、資産形成はできる限り効率的に行いたいですよね。
そのために複利の効果を存分に利用してコツコツ資産形成を頑張っていきましょう!
ではまた!