この記事では、
- 今注目されている国について
- なぜ注目されている?
- その国に投資ができるETF
などについてお話ししていきます。
これから成長が期待できる国
なぜインドに注目?
インドがこれから成長すると考えられる理由、インド株が上昇する理由として
- 人口の増加
- インフラ整備
- ドル価格の低下
などが考えられます。
それでは一つずつ見ていきましょう。
人口の増加
インドの2022年の人口は約14億600万人。
中国は14億1200万人。
インドの人口の増加スピードも凄まじく、2023年には中国を抜いて世界一位の人口になると言われています。
人口が増えると単純に
労働力が増えて、消費も増えます。
それが経済成長につながります。
引用(https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2022/db12433a352ecc90.html)
ただし今はまだ一人あたりの国内総生産が低いです。
引用(https://datacommons.org/place/country/IND?utm_medium=explore&mprop=amount&popt=EconomicActivity&cpv=activitySource%2CGrossDomesticProduction&hl=ja)
生産性が上がって一人当たりのGDPの数字が上がると、人口の多さも相まってものすごい勢いの成長が期待できます。
インフラ整備
インドは先進国と比べて、まだまだ道路などのインフラが整っていません。
そのため効率が悪いという面もあります。
しかし、インド政府はインフラ整備に対しては積極的です。
民間を巻き込んだインフラ整備は雇用を生み出します。
そして消費も増え、経済が回ります。
さらに先述した通り、インフラが整うことは他の事業においても効率を上げることが期待できます。
ちなみに日本の公共事業はインフラ整備も行っています。
しかし、老朽化した道路の整備などが多く、雇用は生みますがあまり他の事業の効率を上げられないというのが現実です。
基軸通貨ドルが安くなる
これは成長というより株価の傾向の話になります。
- ドルが安くなると新興国株は上がる。
- ドルが高くなると新興国株は下がる。
このような関係が見られます。
引用(https://ronaldread.blogspot.com/2018/09/emerging-market-us-dollar-index.html)
また、これはインド単体の話ではなく新興国株全体の話です。
このように真逆の関係にあるドルと新興国株ですが、ドル相場は今後下がることが予想されます。
すぐにではありませんが、米国のインフレが落ち着いた先には利下げが待っています。
金利が低くなると、資金は金利が高いところへ動きます。
また、利下げが行われるということは景気が悪くなっている可能性が高いです。
つまり、景気後退です。
景気後退時には米国株から資金が流出することが予想されます。
そして、その資金の一部が新興国にも流れると考えられます。
そこで今個人的に有力と感じるのがインドです。
もちろん他の新興国にも資金は流れます。
しかし、現在は中国はお勧めしません。
インドに投資ができるETF
インド株のETF
インド株にまとめて投資ができるETFにウィズダムツリー インド株収益ファンド(EPI)があります。
インドの株式約440銘柄にまとめて投資ができるETFです。
いくつかの証券会社で買付手数料が無料で非常に購入しやすいETFです。
手数料は?
上記の通り買付手数料は無料の証券会社がいくつかあります。
把握できているのは
- SBI証券
- 楽天証券
です。
個人的にはSBI証券がオススメです。
経費率に関しては0.84%です。
新興国株に投資をしようと思うとこのくらいの経費率はよくあります。
米国株などのETFを見ているとどうしても高くなってしまいますね。
分配金は?
年に4回(3月,6月,9月,12月)支払われます。
価格は約32.61ドルで、分配金6.60%(2022/11/22時点)でした。
ここ数年と比べると2022年は高い分配金でした。
EPIの価格の推移
最近になって少し上げている印象です。
このチャートは再投資していませんから、再投資をすれば資産形成としてはもっと良い成績になっています。
まとめ
・今後新興国を牽引していくのはインド
・インドの人口は来年にも中国を抜かす可能性大
・人口の増加はGDPの成長につながる
・インドは生産効率はまだ低い
・インドはインフラ整備が遅れており、それに伴い生産性も低いという一面がある
・インド政府はインフラ整備には積極的な姿勢
・ドルが下がると新興国株は上がる傾向がある
・米国の利下げへの方向転換でドルは下がる可能性大
・インド株にまとめて投資できるETFに『EPI』がある
・経費率は0.84%
・SBI証券、楽天証券では買付手数料無料
今回はこれからの成長力に期待できる国、インドについて紹介しました。
新興国にはインド以外にもたくさん成長力がある国があると思います。
しかし、今回は特に人口増加という面で日本とは真逆にあるインドを取り上げさせていただきました。(実際に一番成長もしていくと個人的には思っています。)
成長には時間がかかるかもしれません。
しかし、それは長い時間成長を続ける可能性があるということでもあります。
新興国株は投資の軸にするには少しリスキーなのでやめておいた方がいいですが、ちょっとしたスパイスとしてポートフォリオに組み込むのも良いのではないでしょうか?
それでは、これからもコツコツと共に資産形成を頑張っていきましょう!
ではまた!