この記事では
米国の配当貴族にまとめて投資ができる投資信託について解説していきたいと思います。
まずは配当貴族とは一体何かということからお話をして、内容に触れていきます。
それではよろしくお願いします。
配当貴族とは?
配当貴族
配当貴族とは25年以上連続で増配してきた銘柄のこと言います。
日本では現在『花王』のみです。(もうすぐ配当貴族となる企業も出てきそうですが…)
また、50年以上連続増配している銘柄を配当王と言います。
配当王は日本にはありませんが、米国ではP&Gやコカ・コーラなど有名な企業が配当王として名を連ねています。
そんな、株主還元意識の高い銘柄にまとめて投資ができる投資信託があります。
その投資信託について詳しく紹介していきたいと思います。
Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)
S&P500種指数の配当貴族
この投資信託の対象は米国で、S&P500に含まれる配当貴族が対象です。
25年以上の連続増配をしており、時価総額は30億ドル以上の高い流動性を有する企業の株式で構成されています。
銘柄数は64銘柄です。
S&P500配当貴族指数という指数に連動する投資信託になります。
手数料等の費用
購入時や解約時の手数料はかかりません。
信託報酬は年間0.1155%(税込)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とほぼ同じくらいの信託報酬です。
なので、高くはない額だと思います。
分配金は?
配当貴族の投資信託ですが、分配金は出ません。
自動で再投資されることになっており、今後もおそらくこの形が変わることはないと思われます。
ですが、中身の銘柄は毎年増配を続けてくれるので、評価額もそれに伴って上がりやすくなっていくと考えられます。
どんな銘柄?
64銘柄ある配当貴族の中でも、有名なものをいくつか挙げていきたいと思います。
米国企業ですが、日本でも聞いたことがあるものも多いと思います。
- 3M
- アフラック
- コカ・コーラ
- シェブロン
- エクソンモービル
- IBM
- ジョンソン・エンド・ジョンソン
- マクドナルド
- ペプシコ
- P&G
- ウォルマート
など多くの有名企業が名を連ねています。
リターンは期待できるのか?
配当貴族は配当金は増えていきます。
しかし、通常のS&P500もリターンは期待できるはずです。
それでは、S&P500とS&P500配当貴族の二つの指数だとどちらの方が良いパフォーマンスを期待できるのでしょうか?
上のチャートは1999年から2022年のS&P500とS&P500配当貴族指数のパフォーマンスです。
時間が経つにつれて大きな差が生まれてきています。
そして、大きく勝っているのが配当貴族指数です。
もちろんこれは過去のパフォーマンスなので未来を保証するものではありません。
このリターンの注意点
しかし、このチャートには注意すべき点があります。
それは、2000年には『ITバブル崩壊』、2008年には『リーマンショック』があったことです。
景気に敏感な情報技術セクターなどを多く含んでいるS&P500種指数にとっては非常に不利な時期のチャートを切り取っています。
一方、連続配当を行う企業はヘルスケアや一般消費財、生活必需品など不景気には強いセクターの銘柄が多いです。
このチャートは間違ったものではありませんが、かなり配当貴族に有利なものになっていると思います。
実際の成績は配当貴族もS&P500もあまり大差のない成績だと思っておいて大丈夫です。
まとめ
・S&P500に含まれる配当貴族にまとめて投資ができる『Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)』という投資信託がある
・配当貴族とは25年以上連続増配をしている企業のこと
・50年以上の連続増配をする企業は配当王と呼ばれる
・S&P500に含まれる配当貴族は現在64銘柄ある
・Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)の信託報酬は現在、年間0,1155%
・分配金は再配当される
・2000年以降のパフォーマンスはS&P500種指数を上回っている
今回は配当貴族と、その配当貴族にまとめて投資ができる投資信託についてお話ししました。
毎年持っているだけで配当金が増えていくというのはとても嬉しいですよね!
そうした期待ができるのが『Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)』だと思います。
手数料もそこまで高くない投資信託なので、おすすめできる投資信託の一つです。
ナスダックやS&P500への投資は情報技術セクターの割合が多くなっています。
そうした偏りを軽減する方法の一つとしても良いかもしれません。
リターンについての注意点は上記の通りですが、実際には優良な投資信託の一つだと私は思います!
それではこれからもコツコツと共に投資を頑張っていきましょう!
ではまた!