新興国株への投資は本当にオススメか？

この記事では

• なぜ新興国株が注目を集めているのか？
• 新興国株式への投資はオススメかどうか？

などの疑問に答えていきたいと思います。

新興国株式が注目を集める理由

ドルの下落を見越して

• ドルが下がると新興国株が上がる
• ドルが上がると新興国株が下がる

これはこれから先、米国株以外に期待できる投資先！

この記事でも紹介しています。

ドルが下がる時、米国の金利が下がっていると考えられます。

すると、金利の低い国からは資金が流出して他国へ流れていきます。

その一部が新興国というわけです。

そして、現在はまだ米国の金利は上げられている最中ですが、利上げの停止が近々行われそうです。

そして、そうなると利下げもある程度見越されていくでしょう。

その結果、資金は米国から流出してドルは下がり新興国株は上がると考えられます。

今、こうした理由から新興国株は注目されています。

資源国が多い

また、新興国株は資源国が多いです。

資源。いわゆるコモディティも

• ドルが下がるとコモディティは上がる
• ドルが上がるとコモディティは下がる

こちらにも逆相関関係があるとされています。

引用(https://media.rakuten-sec.net/articles/-/6376)

実際、このチャートを見てみるとコモディティとドルは逆の動きをしています。

ちなみにロジャース国債商品指数はコモディディ全般の価値。

ドルインデックスはさまざまな通貨から見たドルの価値。

と思っていただければOKです。そして、

という流れになるとも考えられます。

今、新興国株はオススメできるか？

先進国株とは異なるリスク

成長を期待できる新興国ですが、新興国株は先進国とは少し異なるリスクに注目する必要があります。

不正会計

先進国よりも法令遵守的な思想が弱かったり(法治主義でなく人治主義)、文化の違いなどから不正会計が多く見られます。

当然不正会計は株主にとってはマイナスになります。

個別株での投資は特にこうしたリスクがあることを理解しておかなければなりません。

地政学的リスク

新興国は戦争や内紛などが先進国と比べて比較的起こりやすい地域です。

今で言うと、ロシアとウクライナ、中国と台湾などのような緊張状態も株式市場にとってはマイナスの材料になり得ます。

また、某国のような政治的圧力が強い国も地政学的リスクが高いと言えます。

新興国はオススメできるのか？

個人的にはそこまでオススメはしません。

特に投資初心者の方にはオススメできません。

やはりリスクが高いと思いますし、一過性のブームでは売り時なども見逃してしまいがちです。

もしも投資をしたいと言う場合はETFなどでリスク分散をすることは必須です。

現在、中国の地政学的リスクは心配ですが、中国も含めて投資をする場合は『eMAXIS slim 全世界株式』 だけで十分です。

新興国だけで投資をしたい場合は

などがあります。

そして、これも一つのETFだけでなく複数を組み合わせることをオススメします。

とは言ってもやはりリスクの高さは否めません。

なのでもし新興国株に投資をするなら、

ポートフォリオの３０％まで。

投資初心者の方は10〜15％以内に収めておくと良いと思います。

新興国株を進めている投資系インフルエンサーの方は多いです。

これでブームに乗り遅れると言う方も多いかもしれません。

ですが、私は投機ではなく投資をする者として、ブームにお金を投げる気はありません。

ポートフォリオの◯％までとは言いましたが、個人的には新興国株投資はオススメしない。というのが結論です。

まとめ

今回は、新興国株の特徴とこれから起こるであろう新興国株ブームについてお話ししました。

実際、米国や世界のインフレすらいつ終わるか読みきれない状況で新たな投資をしても読みが当たるかどうかなんてわかりません。

しかも、新興国株となるとリスクも高ければ、手数料も高いというのが現状です。

短期的な売買も簡単なことではありません。

それをするくらいなら無難な高配当株やインデックスファンドにコツコツ投資をしている方が良いと思っています。

何より、投資の目的な何なのか？ということを改めて考え、本当にそこまでリスクを取る必要があるのか？ということを確認しましょう。

私個人は現状では新興国株に投資をせず、積立と高配当投資で資産を積み上げていきたいと思っています。

一緒に将来に備えて頑張っていきましょう！

ではまた！