今回は高配当ETFのSPYDについて紹介していきたいと思います。
- どんなETF?
- 価格は?
- 分配金は?
- 費用は?
- どんな銘柄?
- オススメ?
- SPYDだけでOK?
などの疑問についてお話ししていきたいと思います。
高配当ETF『SPYD』について
どんなETF?
S&P500高配当指数に連動するETFです。
ステート・ストリートという米国の資産運用会社のETFです。
米国のめちゃくちゃ大きな資産運用会社ですので、ここは安心です。
S&P500高配当指数とは、S&P500に含まれる銘柄で配当利回りが高い上位80銘柄のパフォーマンスを計測した指数です。
つまり、S&P500の配当金が高いものをまとめたETFということですね。
そりゃあ高配当ETFと呼ばれますよね。
ではどのくらいの配当金なのか?
SPYDの分配金は?
分配利回りは4%程度と最近の高配当ETFの中ではではかなり高い方です。
ではここ数年の履歴を見てみましょう。
- 2016年 1.513863ドル
- 2017年 1.735414ドル
- 2018年 1.618932ドル
- 2019年 1.746223ドル
- 2020年 1.632091ドル
- 2021年 1.54921ドル
- 2022年 1.983341ドル
- 2023年 1.8277ドル
あまり増配していませんね。
米国株は増配を狙いやすいですが、もともと配当金が高い企業が多い分、他の高配当ETFと比べると増配狙いの投資には向いていないかもしれません。
また、セクター比率にも関係していそうです。
とにかく、この時点では増配や成長を狙うよりも配当金を狙い撃ちするような銘柄だと言えそうです。
SPYDは1口いくら?
SPYDは比較的購入しやすい価格水準です。
2024/09時点では45ドル前後です
SPYDは2015年の10月に30ドルから設定されたETFです。
それなりに時間が経っているにもかかわらず価格成長も微妙なところですね。。
値上がりを狙うのはこの銘柄ではなさそうです。
やはりこの時点でも配当のみを目的に投資をするという方向けのETFだと思います。
経費率は?
年間0.07%の経費率です。
100万円投資をしたら年間700円かかります。
でも分配金が経費率を大きく上回っているので正直あまり気になるような経費率ではありません。
100万円投資して4万円くらいの分配金があったとすると3万9300円になるだけです。
どんなセクターへの投資?
SPYDは高配当といってもどんな業種に投資しているのでしょうか?
業種 と 組入比率(2024/09/13時点)
- 不動産 24.95%
- 公益事業 18.03%
- 金融 15.83%
- 生活必需品 11.72%
- ヘルスケア 7.35%
- 素材 6.05%
- エネルギー 4.77%
- 通信 3.84%
- 一般消費財・サービス 3.57%
- 資本財・サービス 2.53%
- 情報技術 1.36%
このようなセクターに分散されています。
高配当株の多い金融などはやはり比較的多くの割合を占めています。
とはいえ、1月と7月にリバランスされるので、中身の割合は時間が経つと変化していきます。
どんな銘柄に投資しているETF?
セクターで見ると金融、公益、不動産が多いようです。
では、実際にどんな銘柄に投資をしているのでしょうか?
TOP10を見ていきましょう。
構成銘柄TOP10(2024/09/13)
- ケラノバ(旧ケロッグ) 1.63%
- ケンビュー 1.49%
- パブリック・ストレージ 1.41%
- ベンタス 1.41%
- ボストン・プロパティーズ 1.38%
- スタンレー・ブラック&デッカー 1.36%
- IBM 1.35%
- ミッド・アメリカ・アパートメント・コミュニティーズ 1.34%
- ハズブロ 1.34%
- リージェンシー・センターズ 1.34%
トップ10とは言ってもほとんど割合は変わらなかったりします。
トップ10とはいえ少しマイナーな銘柄も多いですね。
SPYDはオススメか?
SPYDはオススメできるETFです。
4%程度の利回りをしっかりと分散を効かせて運用ができる。
それも経費率がたったの0.07%です。
ただし、値上がりはほとんどないと考えておく方がいいでしょう。
構成銘柄上仕方のない部分もありますが、ほぼ配当として吐き出されている印象です。
資産形成期よりも資産形成を終えたときに良い銘柄だと思います。
SPYDだけ買っておけばOK?
個人的にはSPYDだけでOK!とは思いません。
理由は、これはS&P500の配当が高いものを順に組み込んだ銘柄です。
そのため、シンプルに配当が高いセクターや、株価が下がって配当利回りが高くなっているセクターに偏りが生じてしまいます。
なので、その偏りを和らげるような投資をしておく方が良いのかもしれません。
個人的にはVYMのようにもっと広く分散されている高配当ETFの方が長期投資には向いていると思います。
まとめ
- SPYDはS&P500の中の配当利回りが高い上位80銘柄に投資できるETF
- 一口あたりの価格は比較的安め
- 分配金は高配当ETFの中でも高めの水準
- 経費率は年間0.07%
- セクター比率は金融•公益•不動産で50%を超えている
- ETFの性質上、配当の高いセクターに偏りがち
- SPYDはオススメできるETFの一つ
- SPYDは他のETFと組み合わせて持っておくことをオススメ
今回は高配当ETF『SPYD』についてご紹介しました。
分配金は大きいですが、外国課税があるので受け取り金額が少し少なくなってしまいます。(確定申告でいくらかは返ってきますが…)
なので、米国株に投資をする場合はできるだけインカムゲインより、キャピタルゲイン狙いの方が良いのかなと個人的に思っています。
ですが、今では投資信託や国内籍ETFで同じSPYDに投資をするにもかかわらず、外国課税を自動で調整してくれる商品もあります。
米国高配当投資信!
では、これからも一緒に今と将来の生活を豊かにするためにコツコツと投資をしていきましょう!
ではまた!