今回はiシェアーズ・コア米国高配当株ETF『HDV』についてご紹介します。
非常に優秀なETFです。
- どんなETF?
- 価格は?
- 分配金は?
- 費用は?
- どんな銘柄?
- オススメ?
- HDVだけでOK?
という疑問に答えていきたいと思います。
iシェアーズ・コア米国高配当株ETF『HDV』について
どんなETF?
iシェアーズ・コア米国高配当株ETF『HDV』は高配当ETFの一つです。
2011/3/29に設定されました。もう10年以上ですね。
- 米国の有名、優良企業の株式に投資
- 財務状態が健全で、配当を支払っている企業75銘柄への分散投資
- 比較的暴落に強く安定している
- モーニングスター配当フォーカス指数がベンチマーク
このような特徴があります。
個人的に特に注目して欲しいのが、財務状態が健全な企業にまとめて投資ができるという点です。
つまり、企業分析などを必要とせず優れた企業に投資ができるということです。
しかも、ETFなので勝手に中身の管理もしてくれます。
費用は?
では、そこまで優れたETFの管理はいくらかかるのか?
経費率:年間0.08%
安いです。この安さでここまで管理してくれるなんて素晴らしいですね。
ちなみに同じ配当重視のETFであるSPYDは0.07%、VYMやVIGは0.06%です。
こう見ると少し高いかもしれませんが誤差程度です。
価格と成績
現在の価格は
2024/09時点では価格は120ドル前後です。
再投資を考慮しない場合でも緩やかに成長している銘柄です。
再投資をしていればもっと増えていたことは間違いありません。
S&P500種指数の年初来の成績がマイナスの時でもHDVならプラスということはあり得ることで、非常に下落に強い銘柄です。
分配金は?
気になる分配金はどのくらいなのでしょうか?
分配金利回りは3.5〜4%前後
4%を超えたときには買い時と言える銘柄でしょう。
ただ下落に強いETFですので、タイミングを狙うのは難しいかもしれません。
なので、少しづつ積み立てることがオススメです。
どうしてもタイミング狙いをしたいのであれば、分配金が確定したタイミングを狙うなども良いかもしれません。
増配について
気になる増配についてです。
持っているだけで収入が増えていくのが嬉しすぎますよね!
HDVの分配金履歴
2011年 | 0.915093ドル |
---|---|
2012年 | 2.093422ドル |
2013年 | 2.230436ドル |
2014年 | 2.451223ドル |
2015年 | 2.879ドル |
2016年 | 2.7ドル |
2017年 | 2.949ドル |
2018年 | 3.094937ドル |
2019年 | 3.208827ドル |
2020年 | 3.567859ドル |
2021年 | 3.508022ドル |
2022年 | 3.715618ドル |
2023年 | 3.893442ドル |
こんな感じで増配していっています。
2015年→2016年と2020年→2021年がうまく増配できていませんが、他は順調ですね。
とはいえ、ほとんどの年で増配しています。
ただ増配額は少し低めかもしれませんが緩やかに成長することを期待できるETFではありますね。
7年間で約29%の増配
年間約5.8%増配している計算
どんなセクターに投資している?
どういった業種に分散されているのでしょうか?
業種と保有比率(2024/6/30)
- エネルギー 27.41%
- 生活必需品 20.95%
- ヘルスケア 15.62%
- 公益事業 10.47%
- 通信 9.70%
- 金融 4.72%
- 情報技術 3.47%
- 資本財・サービス 2.61%
- 素材 2.45%
- 一般消費財・サービス 2.18%
- キャッシュ、デリバティブなど 0.43%
↑前回紹介したSPYDとは異なります。
SPYDも高配当株ですが、セクター比率がかなり違います。
TOP3はどれも被っていません。
つまり、『HDV』と『SPYD』両方のETFを購入すれば、より分散のきたポートフォリオを作ることができます。
これは特にメンテナンスも必要ないので、非常に簡単な分散投資ですね!
どんな銘柄が含まれている?
次は実際に投資されているのはどんな銘柄なのか見てみましょう。
銘柄名と保有比率(2024/1/23)
- エクソンモービル 7.83%
- ベライゾン•コミュニケーションズ 6.40%
- アッヴィ 6.24%
- ジョンソンエンドジョンソン 6.10%
- シェブロン 5.57%
- メルク•アンド•カンパニー 4.38%
- フィリップモリス 4.24%
- コカ•コーラ 3.84%
- ペプシコ 3.63%
- シスコシステムズ 3.59%
これは聞いたことのある有名企業もたくさんあるのではないでしょうか?
コカコーラやフィリップモリスなど日本でも目にする商品がある企業も含まれています。
SPYDとはまた違った銘柄達ですね。
もちろん業績や配当金によって含まれる銘柄や投資比率は調整されていきます。
ですが、ここに挙げられた企業は優秀な企業ばかりと言ってよいでしょう。
HDVはオススメできるか?
間違いなくオススメできるETFです。
前回からSPYDと一緒に買うとリスク分散もできていいよ!
という言い方をしてきました。
しかし。HDVは正直これ一本でも十分良いETFだと思っています。
配当金も十分でリスクにも強いです。
値上がり益も増配も狙えるとなると言うこと無しですね。
個人的にはかなりオススメできますが投資は自己責任でお願いします。
まとめ
- HDVは米国の優良株式にまとめて投資ができるETF
- 財務状態が健全で配当を出している企業に分散投資ができる
- 分散は75銘柄
- 暴落に強い
- 経費率は0.08%
- 分配金は3.6%程度(2022/12時点)
- 増配も順調に行われている
- 値上がり益も狙える
今回は高配当ETF『HDV』についてお話をしました。
配当金目当てとしても、値上がり益狙いでも利用ができ、暴落にも強い。
非常に優れたETFです。
欠点を挙げるとするならば、米国株のみへの投資であり、75銘柄という数で分散が少し弱いこと。
それも欠点と呼べるかは怪しいですが…
あと、海外ETFには共通して言えることですが二重課税されることは大きな欠点だと個人的には思います。
でも、そんなことを気にせずHDVに投資ができる国内籍ETFも今では存在します。
HDVが日本円で購入できる!
というわけで今と将来の生活を少しでも豊かにするために一緒にコツコツ資産形成を頑張っていきましょう!
ではまた!