この記事では、バンガード・米国増配株式ETF(VIG)について解説します!
- どんなETF?
- 分配金は?
- 費用は?
- どんな銘柄に投資している?
- オススメできる?
- VIGだけでOK?
というような疑問に答えていきたいと思います。
バンガード・米国増配株式ETF(VIG)
どんなETF?
バンガード・米国増配株式ETF(VIG)とはS&P U.S. ディビデンド・グロワーズ・インデックスという指数に連動しているETFです。
特徴は
- 10年以上連続で増配をしている銘柄に投資
- 250以上の銘柄への分散投資
- 高配当ETFではない
- 高配当すぎる(利回り上位25%)銘柄への投資はされない
などがあります。
増配をできる銘柄への投資ということもあって、長期的に保有することでリターンを期待しやすくなるETFです。
安定した成長を見込める米国企業にまとめて投資ができる点が素晴らしいですね。
成績は?
S&P500と高配当ETFの中間くらいの成績といったところですね。
VIGが設定されたのは2006年4月です。
それから4倍程度になり、かなり順調に成長しています。
増配している銘柄を集めいているETFということは、増配できるくらい利益を成長させている銘柄と言い換えることもできます。
そう聞くと成長するのも当然のように思えますね!
かなり良いETFだと感じる成績ですね。
分配金は?
VIGの分配金利回りは1%〜2%程度
増配はするものの高配当とは言えない利回りですね。
VIGの分配金履歴
2013年 | 1.388ドル |
---|---|
2014年 | 1.585ドル |
2015年 | 1.819ドル |
2016年 | 1.826ドル |
2017年 | 1.919ドル |
2018年 | 2.038ドル |
2019年 | 2.134ドル |
2020年 | 2.2965ドル |
2021年 | 2.6601ドル |
2022年 | 2.9725ドル |
2023年 | 3.2081ドル |
当然かもしれませんが順調に増配は行われています。
2013年のVIGの価格は60〜70ドル。
仮に当時購入して、いまだに保有していれば70ドルで購入したものが3.2081ドルの分配金を生んでいることになります。
つまり4%〜5%程度の利回りになりますね。
このように増配を期待できる銘柄は長く持てば持つほど実質的な利回りは増えていくのです。
まさに長期保有向きのETFですね。
費用はどのくらい?
VIGの経費率は年間0.06%
非常に低い経費率です。
高配当ETFのVYMと同じ経費率です。
経費率が高くて投資を躊躇うということはありませんね。
どんなセクターに投資をしている?
増配銘柄に投資をするVIGはどのようなセクターに投資をしているのでしょうか?
業種と保有比率(2024/08/31)
- 情報技術 23.31%
- 金融 20.14%
- ヘルスケア 16.14%
- 資本財 12.05%
- 生活必需品 11.82%
- 一般消費財 6.12%
- 素材 3.98%
- エネルギー 3.31%
- 公益事業 2.25%
- 通信 0.87%
情報技術が比較的多いですね。
値動きの大きな情報技術に続いて値動きの小さなヘルスケアや生活必需品も多い割合を占めています。
景気敏感株とディフェンシブ株のバランスが良いETFなのかなと思います。
どんな銘柄に投資をしている?
では中身はどんな銘柄に投資をしているのでしょうか?
銘柄と保有比率(2024/08/31)
- アップル 4.55%
- ブロードコム 3.80%
- マイクロソフト 3.71%
- JPモルガン•チェース 3.47%
- ユナイテッド・ヘルス・グループ 2.92%
- エクソンモービル 2.87%
- ビザ 2.23%
- P&G 2.18%
- ジョンソン&ジョンソン 2.14%
- マスターカード 2.14%
連続増配を行っている企業は日本でも馴染み深い企業が多いです。
それだけ広く知れ渡っていて、強いブランド力を持っています。
その結果、安定した収益を得ることができ、増配にも繋がるというわけです。
例えばコカ•コーラやビザ、P&Gは世界の人口が増えれば単純に利用者が増えて売上は上がります。
バンガード・米国増配株式ETF(VIG)はオススメ??
VIGはどんな人に合う?
VIGは長期で投資をすることができる人にあったETFです。
長期で保有することによって、値上がり益を狙いつつ、増配の恩恵を受けることができます。
もちろん再投資をすれば比較的早く資産形成を進めることもできるかもしれません。
VIGへの投資に向いていない人は?
逆に短期的に投資をする人にはあまり向いているETFではありません。
まず、VIGの最大の売りである増配の恩恵を受けることができません。
また、値上がり益も狙いづらく、下落に特別強いETFというわけでもありませんから、損をする可能性も低くはありません。
そして、VIGは一口あたりの価格は少し高いので入金力があまりないという段階では少し難しく感じるETFではあります。
まとめ
- VIGは10年以上連続増配をしている銘柄にまとめて投資ができるETF
- 300銘柄以上に分散投資
- 高配当ETFではない
- 値上がり益を狙うことができるETF
- 分配金の増加が期待できるETF
- 経費率は0.06%
- 長期投資向けのETF
今回は米国の連続増配株に投資ができるETF『VIG』について解説してきました。
これも非常に良いETFですね。
増配を続けて行うことができる優良な企業にまとめて投資ができるというのはとても嬉しいです。
10年以上連続増配をしている銘柄というだけである程度リスクが小さいと考えられます。
それを分散するのでかなりリスクも抑えられます。
それでも2022年は大きくマイナスだったので、ある程度下落に耐えることができるメンタルは必要ですが…
とはいえ、個人的には持っていても良いETFの一つだと思います。
そして、もし購入するならできるだけ早く!人生の早い段階で取得して強い握力で離さないということが大切だと思います。
ETFもいろいろなものがあります。
自分に合ったものを見つけて今と未来の生活を少しでも良くしていけるように共に頑張りましょう!
ではまた!