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今までと違う!市場の視点は変わっていく!

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moomoo証券
そういえば少し前に12月の雇用統計とCPIが発表されていたね
あ、確かになんだか今回は忘れてた。
去年はとても注目されていた指標ですね。しかし、忘れるのも無理はありません。

この記事では、『市場参加者の興味は移り変わっていく』ということについてお話ししたいと思います。

米国のCPIと雇用統計を例にお話ししていきます!

12月の米国雇用統計

雇用統計どんな結果だったけ?!
正直私も平均時給について以外はほとんど覚えていません。

結果はどうだった?

まず、結果はこんな感じでした。

非農業部門雇用者数 予想:20.1万人増 結果:22.3万人増
失業率 予想:3.7% 結果:3.5%
平均時給(前月比) 予想:+0.5% 結果:+0.3%
平均時給(前年比) 予想:+4.9% 結果:+4.6%

インフレを抑えるためには雇用の状況は崩れている方が都合がいいです。

しかし、今回の結果は雇用社数は増え、失業率は低くなり労働市場は好調にも見えます。

今までなら、おそらく翌日の株価は下げていたかもしれません。

ところがかなり株価は跳ね上がりました。

平均時給が大きく下がったからです。

つまり、今の市場参加の興味は平均時給にかなり偏っているといえます。

賃金のインフレは癖になりやすく、他の指標と比べてもなかなか下がっていない傾向がありました。

それが下がっていきているというのは市場参加者のとっては嬉しい結果だったようです。

一方で、雇用者数や失業率などは関心が薄れてきているように感じます。

とはいっても全体的に見ると

  • 雇用者数は予想を上回ったものの右肩下がりの傾向
  • 失業率はそもそもコロナ禍以降労働市場に戻る気がない人が多い

ということから問題視されなくなってきました。

ちなみに失業率が下がっていないのに平均賃金が下がっているのは

  • 給料の高いIT業などのレイオフが続いている
  • 給料の安いサービス業の雇用が増えている

こういう要因があります。

というわけで、この雇用統計は注目されていましたが、

  • 今は平均時給ぐらいしかみんな見ていない!

※ちなみにこのまま右肩下がりの結果が覆ると市場は反応すると思います。

インフレ(CPI)

インフレも少しずつ収まってきているよね
その通りです。そして市場参加者みんなそう思っています。

12月のCPI

結果はこんな感じ。

CPI(前年比) 予想:+6.5% 結果:+6.5%
CPI(前月比) 予想:+0.0% 結果:−0.1%
コアCPI(前年比) 予想:+5.7% 結果:+5.7%
コアCPI(前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.3%

ほぼ予想通りの結果でした。

とはいえ、2022年から順調にインフレ率は下がっていることを示す結果となりました。

しかしあまりにも予想通りすぎて、次の日の株価はそこまで大きな動きはありませんでした。

じわじわと様子を見ながらプラスに動いたという感じです。

予想通りの結果とはいえ、CPIは右肩下がりに動いているのことを市場は好感している様子ですね。

そして、為替だけは動いてさらに円高が進みましたね。

今後もしばらくはまだ円高方向に為替は敏感に反応することが考えられます。

さて、今回インフレ率がしっかり下がったのはガソリン価格の低下が大きな要因の一つでした。

これからもその流れが続くのか注目です。

どちらにせよインフレ沈静化の流れは変わらないと思います。

インフレは右肩下がりが当然の流れ

逆にその流れが崩れることが危険

市場参加者は今何を見ている?

じゃあ今はみんな何に注目しているの?
いろんなことに注目しています。例を挙げていきますね。

注目を浴びているもの

正直まだ雇用統計もCPIも注目は浴びています。

しかし、確実に以前ほどではありません。

インフレ金利が落ち着くことが予測できるようになって、

まず注目を浴びているのは

  • 金利(イールドカーブも含む)
  • 債権
  • 新興国株
  • 金・金鉱株
  • 景気後退

この辺りは特に注目を浴びていると思います。

もちろん戦争なども注目を浴びています。

金については米国の利上げ打ち止めで◯◯価格が上がる?

新興国株についてはこれから先、米国株以外に期待できる投資先!

新興国株への投資は本当にオススメか?

このあたりの記事で紹介しています。

債券については少し前に挙げた記事に詳しく書いています。

今は米国債券に注目している

これですね。

金利と景気後退

景気後退に入り金利が下げられるまでは注目されると思います。

現状では景気後退に入ったとして、2000年のITバブル崩壊やリーマンショックの時ほど厳しい状況にはならないと言われています。

業績なども含めてそこまでひどい市場にはなっていないからですね。

ただ、それは実際にどうなるかは誰にもわかりません。

もし、景気後退を狙ってキャッシュを貯めすぎている場合は、今も少しずつ買い始めてもいいかもしれませんね。

まとめ

投資家の視点が変わる

・雇用統計は平均賃金が注目されている

・平均賃金も雇用者数も右肩下がり

・CPIは下がっていくものと考えられている

・もしCPI下がらなかった時が危険

・去年は注目されなかった株式や金などに注目が集まっている。

今回は少し今までの僕の予想で書いた新興国株や金、債券について改めて紹介をするような記事になってしまいました。

しかし、自分で言うのもなんですが金も新興国株もじわじわと上がってきていると思います。

とはいえ、ポートフォリオのメインにするような投資商品ではないので注意してくださいね。

そして、最近記事にした通り、個人的に今一番推しているのは債券です。

今は米国株以外にも色々注目されている時期です。

ぜひ自分の興味のあるものを見つけてくださいね。

投資は自己責任でお願いします。

それでは今と将来を少しでも豊かにするためにコツコツ資産形成を頑張っていきましょう!

ではまた!

ABOUT ME
お金のないサラリーマン投資家|けい
・投資信託、個別株、仮想通貨を中心に投資中。 ・30歳で資産1000万円 ・主に米国経済についてとことん勉強中 給与と投資による利益で将来の不安の解消と生活の負担の軽減を。あわよくばサイドFIREを目指して奮闘中。
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